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リンさんの悲劇繰り返すな 「犯罪からの安全学習ノート」ベトナム語版作成へ

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リンさんの悲劇繰り返すな 「犯罪からの安全学習ノート」ベトナム語版作成へ

 地域防犯を研究している「ステップ総合研究所」(東京都文京区)は、子供対象の防犯教材「犯罪からの安全学習ノート」の外国語対応を拡充し、今年度中にベトナム語バージョンを新たに作ることになった。これまでは英語、中国語、韓国語の3言語だったが、今年3月に松戸市に住むベトナム国籍の小学3年、レェ・ティ・ニャット・リンさん=当時(9)=が殺害され我孫子市で遺体で見つかる事件が発生。日本在住のベトナムの人たちの間でも不安が広がったことから、積極的に活用してもらいたい考えだ。

 法務省の統計によると、平成28年末の在留外国人の数は、前年末比15万633人(6・7%)増の238万2822人と過去最高を更新。国別では、中国が4・5%増の69万5522人で首位で、以下韓国が1%減の45万3096人、フィリピンが6・1%増の24万3662人と続く。

 ベトナムは4位で19万9990人だが、対前年比の伸びが36・1%増と急進。ここ数年2桁増が続いており、10年前の3万1527人から約6倍に増えた。

 一方で、こうして日本に住む外国人は増えているが、小学校などで行われている防犯講話などは日本語がほとんどで、教材や冊子の外国語対応も英語や中国語に限られている。

 同研究所では平成23年に日本語と英語、中国語の冊子を作ったのを皮切りに、昨年には韓国語バージョンも作成。今後も急増が続くベトナム人向けに冊子を作るとともに、事件を受けて不安が広がっている日本のベトナム人コミュニティーの安心・安全教育に一役買う考えだ。

 同研究所の清永奈穂所長(46)は「日本に暮らす外国人の方が増える中、安全に暮らすのに、言語で格差があってはいけない。ぜひ活用してほしい」と話している。