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宇都宮南高で「被爆クスノキ」植樹 平和学習きっかけに

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宇都宮南高で「被爆クスノキ」植樹 平和学習きっかけに

 全国で「どんぐりから苗木一本国民運動」を展開しているNPO法人とちぎ生涯学習研究会(柴田法幸代表)は27日、県立宇都宮南高校(宇都宮市東谷町)で“被爆クスノキ”のドングリから育った苗木を植樹した。

 同会は宇都宮大の学生を中心に発足。初の学生主体のNPO法人で、平成17年から活動している。植樹運動はどんぐりから苗木を育て、地元の山に植える活動で、文部科学省公認ESD(持続可能な開発のための教育)事業に認定。これまでに国内37道県、海外約10カ国で苗木を植樹した。

 今回植樹したのは昭和20年の原爆投下で被爆した長崎市のクスノキのドングリから育てた苗木。枯れ木同然になりながら2年後に奇跡的に新芽が芽吹いた山王神社のクスノキが“親”だ。同会が長崎県から2本の苗木の育成を委託され、各地に植樹している。

 この日は同校生徒22人が参加。大川直邦校長は「南校のシンボルツリーもクスノキ。縁あって植樹でき、平和学習のきっかけになる。代々受け継いでくれれば」と述べ、柴田代表は「皆さんも地域の大木になってほしい」と生徒を激励した。同校生徒会長の曽根原舞さん(17)は「被爆に屈しなかった木を植え、戦争について改めて考えたい」と話した。(松沢真美)