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天神・博多港の高さ制限の緩和 福岡市、再開発へ弾み

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天神・博多港の高さ制限の緩和 福岡市、再開発へ弾み

 福岡市は26日、天神・明治通り地区(約17ヘクタール)と、博多港ウオーターフロント(WF)地区(約38ヘクタール)について、航空法による建築物の高さ制限の緩和を国土交通省に認められたと正式に発表した。明治通りは最大115メートル、WF地区は100メートルの超高層ビルの建設が可能となる。 (中村雅和)

 高島宗一郎市長は同日の記者会見で「再開発に向けた弾がそろった。次の時代にも福岡市が輝けるよう、未来に残せる、デザイン性が高く統一性のある街並み作りを進める」と語った。

 明治通り地区の高さ制限は従来75メートルだった。これを福岡空港までの距離に応じて、76~115メートルまで緩和する。WF地区では70~90メートルだった制限を、一律100メートルとする。

 明治通り地区は、九州を代表する繁華街だが、古く小さなビルも多い。このため、オフィスを中心としたビル需要の拡大に、追いつけない状況がある。

 福岡市は再開発プロジェクト「天神ビッグバン」を進める。この中で、容積率の追加緩和などの支援策を用意した。今回の国家戦略特区「創業特区」を活用した高さ制限緩和によって、より大きなビルの建築が可能となった。

 市は天神ビッグバンによって、平成36年までに30棟の建て替えを目指す。

 ただ、再開発の歩みは遅い。現時点で建て替えが進むのは、地場デベロッパー、福岡地所のオフィスビル(地上16階建て、平成32年完成予定)1棟にとどまる。

 遅れの理由の一つが、仮移転先の確保の難しさだ。市中心部でオフィスビルの需給が逼迫(ひっぱく)しているため、建て替え期間中の移転先探しが、困難となっている。

 再開発の進展には、市と天神地区を作ってきた西日本鉄道のリーダーシップが欠かせない。