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「ガソリンカー」軌跡たどる 戦前の塩江温泉鉄道を走行 高松で企画展

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「ガソリンカー」軌跡たどる 戦前の塩江温泉鉄道を走行 高松で企画展

 昭和4年から廃止されるまでの12年半にわたり高松市の奥座敷、塩江温泉郷へ人々を運んだガソリンカーの軌跡をたどる企画展「よみがえれ!ガソリンカー展」が、高松市の香南歴史民俗郷土館で開かれている。来場者らは懐かしい写真や、丁寧に作り込まれた復元地図に見入っていた。

 ガソリンを燃料としたガソリンカーは、琴電(現・高松琴平電気鉄道)仏生山駅から塩江間を結ぶ「塩江温泉鉄道」を走った。走行距離は約16キロ、運転所要時間は40分。40人乗りの小さな車体は“マッチ箱”と呼ばれ親しまれたという。

 戦時体制により運行停止となったが、線路跡は「ガソリン道」として、今も地域の人々の生活道路や自転車道となって残っている。

 会場には当時の写真や絵はがき、雑誌や新聞記事などのほか、塩江駅の押印スタンプや乗車券など、ガソリンカーゆかりの品々が並んでいる。

 中でも当時の鉄道区間を記した地図は、現在の道路と照らし合わせながら楽しむことができ、来場者の注目を集めている。同館学芸員の内田千裕さんは「ここで見たことをもとに、塩江で鉄道跡を探してみるのも面白いと思います」と話した。

 高松市香川町から来た高崎修さん(71)は「復元地図のおかげで、どのルートを走っていたのかがよく分かる」と興味深そうに眺めた。

 23日まで。時間は午前9時~午後5時。問い合わせは同館(電)087・879・0717。