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芸術の秋、日本画を堪能 福井県立美術館で2特別企画展

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芸術の秋、日本画を堪能 福井県立美術館で2特別企画展

 芸術の秋を迎え、県立美術館(福井市文京)で、「近代日本画の父」と称された狩野(かのう)芳崖(ほうがい)(1828~88年)と4人の弟子「芳崖四天王」の作品を紹介する特別企画展「狩野芳崖と四天王-近代日本画もう一つの水脈-」と、「日本画の風雲児」と称された横山操(1920~73年)ら戦後の日本美術を彩った日本画家たちの作品を集めた特別企画展「日本画への挑戦 破壊と創造」が始まった。

 「狩野芳崖と四天王」は、最晩年の芳崖の薫陶を受けた高弟、福井出身で岡倉天心のおいの岡倉秋水と福井出身の岡不崩(ふほう)、「仏画師」を目指した高屋肖哲、東京美術学校助教授を務めた本多天城の「四天王」に注目した初めての展覧会で、人と画業を紹介。会場では、芳崖の代表作「慈母観音下図」(重文)や「不動明王」(同)、ほぼ全てが初公開という四天王の作品など計約70点を展示。菱田春草の「春色」、横山大観の「夕立」なども並ぶ。

 椎野晃史学芸員は「近代日本画の名品が一堂に会しているので是非見てほしい」と話した。

 一方、「日本画への挑戦」は、戦後に活躍した横山操や小倉遊亀(1895~2000年)らの作品54点を展示。昭和38年の展覧会に出品されて以降展示されたことがないという「紅梅」「白梅」など横山操の遺族所蔵の作品や、小倉遊亀の出身地、滋賀県の同県立近代美術館のコレクションも多く紹介している。県立美術館担当者は「『紅梅』などはスケールの大きさに東洋美術的なものが加味されている」という。

 いずれも10月22日まで(今月19、25日、10月2、10、16日は休館)。