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女性活躍ヘ千葉県が再就職支援 潜在保育士復帰を重要視

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女性活躍ヘ千葉県が再就職支援 潜在保育士復帰を重要視

 女性の活躍が経済活性化につながると期待している県は、正規雇用での再就職を希望する女性を対象としたセミナーなどを行う「輝く女性応援プログラム」を立ち上げた。結婚や出産で退職した女性の再就職を支援するもので、「正社員での再就職はハードルが高い」と感じている女性の背中を押すのが狙い。同じように、保育士資格を持つのに保育業務から離れている「潜在保育士」の復帰が、待機児童問題解消の鍵を握るとみており、こうした離職中の女性をいかに社会でもう一度輝いてもらうかに本腰を入れる。

 森田健作知事は7日の定例会見で「日本の発展は女性の活躍にかかっている。女性が働きたいと思える魅力ある職場作りを推進したい」と、プロジェクトへの意気込みを語った。

 ◆M字カーブを低減

 県では、経済活性化には女性の活躍推進が不可欠として、新総合計画に女性が活躍できる環境作りを初めて盛り込み、就労支援を進めることとした。

 県雇用労働課によると、女性の就業率は結婚や出産に当たる年代に一度低下し、育児が落ち着いた時期に再び上昇する「M字カーブ」を描く傾向にある。平成24年の県内の女性の就業率は25~29歳が75・9%なのに対し、35~39歳は62・9%で13ポイントの開きがある。新総合計画ではこの落差を8・2ポイント以下まで低減することを目標に据える。

 プログラムは、女性の再就職に力を注ぐ県ジョブサポートセンター(千葉市中央区)での支援が柱。女性の個性や能力、正社員を希望するものの家庭や育児との両立で抱く就労に関する悩みを個別相談で吸い上げ、セミナーやワークショップ、職場実習などを通じて希望に応じた職場とのマッチングを進める。同課は「正社員はハードルが高いと悩む女性も多いが、一度相談にきてもらい希望に応じた就労支援を行いたい」としている。

 ◆育児両立へ返済免除

 森田知事は「待機児童問題解消のため、保育士確保の面で女性が頑張れる環境を作りたい」と語り、女性の再就職支援の中でも保育士の復帰を最重要課題に据える。県子育て支援課が昨年度に実施した保育士の実態調査では、資格を持っているが保育士として就労していない潜在保育士7001人の大半は女性だった。この掘り起こしが女性活躍と保育士不足の解決につながるとして、潜在保育士らに対し人材バンクへの登録を呼びかけている。

 就労しない理由も、育児や家庭との両立などで不安を抱える女性保育士が多いことが明らかになった。こうした調査結果を踏まえ、県は、未就学児を抱える保育士が現場復帰する場合、1年間に保育料の半額を貸し付ける制度を用意。県内の保育所などで2年間継続して勤務すれば貸付金の全額を返還免除するとし、育児と仕事の両立を促す。

 また、保育所に対しても産休などに入る保育士の代替職員を雇用する場合、日額6740円を補助するなどし、産休を取りやすくなる環境整備も進める。同課は「保育士確保に向けて、再就職などの環境面での整備も進め、就労向上に努めたい」としている。