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草加16歳死傷 「優しい子」「友人が…」 全校集会で生徒らショック

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草加16歳死傷 「優しい子」「友人が…」 全校集会で生徒らショック

 草加市旭町のアパートで交際中だった高校生の男女2人が、元交際相手とみられる高校1年生の男子生徒に刺されて死傷した事件。発生から一夜明け近隣住民からは「まさかこんなところで」と驚きの声が上がった。死亡した西山康介さん(16)=同市松原=が通っていた県立高校では全校集会が開かれ、友人らが早過ぎる死を悼んだ。 

 現場は東武伊勢崎線新田駅から南へ約250メートルの閑静な住宅街。近くに住む自営業の男性(66)によると、事件当時、20人を超える警察官らが現場に駆けつけた。少女が慌ただしく救急車に運び込まれ、現場周辺は一時騒然となった。

 近くの主婦(72)は「サイレンの音がすごく、バイパスで交通事後があったのかと思った」と当時を振り返り、「犯人が捕まってよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 「康介はおとなしくて、目立たない子だったけど、優しかった」。死亡した西山さんの同級生という女子生徒は振り返った。突然の死別に困惑した様子で、「友人がこんな事件に巻き込まれて悲しい」と言葉少なに語った。

 西山さんが通っていた県立高校は4日夕、全校集会を開いた。同校によると、同校校長から訃報が伝えられた後、参加者全員で1分間の黙祷(もくとう)を行った。生徒らはショックを受けており、涙を流す姿も見られたという。副校長は報道陣に「青天の霹靂(へきれき)。世の中にこんなことがあるのかと思う」と語った。

 県警によると、男子生徒は調べに素直に応じていて「2人を殺そうとしたことは間違いない」と容疑を認めている。男子生徒は少女の元交際相手と供述しており、少女に対しては「私を裏切ったので殺そうと思った」と話しているという。

 死亡した西山さんの母親は「嘘であってほしいという気持ちと、どうして息子が殺されなければならなかったのか、これからどうすればいいのかという気持ちが入り交じり何も考えることもできない」と県警を通じてコメントを発表。男子生徒には「全てを正直に話して罪を償ってほしいと思います」と訴えた。(宮野佳幸、飯嶋彩希)