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【茨城夏の乱 8.27知事選】選挙戦残り2日、各陣営の戦略は

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【茨城夏の乱 8.27知事選】
選挙戦残り2日、各陣営の戦略は

 知事選(27日投開票)の選挙期間は残り2日となった。現職の橋本昌氏(71)と、元IT会社役員の新人、大井川和彦氏(53)=自民、公明推薦=の2氏が激しく競り合い、鶴田真子美氏(52)=共産推薦=が懸命に追い上げる。選挙戦最終盤の各陣営の戦略を探った。(上村茉由、鴨川一也、丸山将)

 ■橋本氏 「県民の手で」手応え

 「県民党」を掲げる橋本氏は「県民ファースト」を強調し、6期24年の実績をアピールしている。少子化対策や自身が誘致した東京五輪サッカー競技や茨城国体など大型イベントの成功には、県政の継続が必要だと訴えている。

 陣営幹部は「日本原子力発電東海第2原発の再稼働を認めないという発言で、再稼働反対派の県民も目を向けてくれた」と語る。また、「知事は県民の手で選ぼうと呼びかけると拍手が湧く」と手応えを感じている。25日までに県内全市町村を回り、26日は大票田の水戸市内で無党派層の取り込みを狙う。選対本部長の豊田稔北茨城市長は「負け戦ではない。あとは声を振り絞ってお願いするしかない」と力を込めた。

 ■大井川氏 組織票と浮動票が鍵

 大井川氏は6期24年続く橋本県政からの脱却を訴える。多選批判に加えて、国家的な課題となっている人口減少社会には「リスク」を取って挑戦できるリーダーの必要性を繰り返し強調している。

 遊説に同行している自民党県議は「演説でこれまでの経歴や経験を話し、県政も知事も代わるべきだと訴えると、大きな拍手と声援が送られる」と支持者からの期待を感じている。

 残り2日間で、岸田文雄政調会長や石破茂元地方創生担当相、小泉進次郎筆頭副幹事長ら自民党幹部が次々と応援に入り、無党派層の支持を取りつけたい考えだ。陣営幹部も「横一線の今、追い抜くためには組織票固めに加えて、浮動票が鍵だ」と述べた。

 ■鶴田氏 「反原発票」積み増し

 東海第2原発の廃炉を主要政策に掲げる鶴田氏は、最終盤で一気に反原発派の票を積み増したい考えだ。橋本氏も東海第2の再稼働を認めない立場だが、陣営幹部は「再生可能エネルギーの推進などを打ち出し、橋本氏との違いを鮮明にする」と反原発派の取り込みに自信を見せる。

 共産党県委員会幹部は、22日にひたちなか市で開かれた鶴田氏の個人演説会について「立ち見が出るほど人が入っていた。鶴田氏の名前や訴えが浸透してきた」と手応えを口にした。

 鶴田氏は同党を含む6政党・団体から推薦を受けており、同幹部は「野党と市民の共闘が実現した。これまでの知事選とは違う戦い方ができている」と巻き返しに期待を示した。