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茨城知事選、どう捉える 県西に県政なし!? 「忘れられている」

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茨城知事選、どう捉える 県西に県政なし!? 「忘れられている」

 27日投開票の知事選で、各候補者による戦いは残すところ3日となった。「県西に県政なし」といわれる県西地域の有権者は、この選挙戦をどう捉えているのか。街を巡り、有権者の声を聞いた。

 首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の県内全面開通で首都圏の交通アクセスが向上し、周辺では企業誘致も進む古河市。同市内を訪ねると祭礼の準備に追われる数人の男女を見かけた。

 同市の無職男性(66)は「古河は県西の端っこで忘れられている。置いてけぼりにされてしまう」と語った。

 さらに市内を歩く。同市の製造業、吉原守利さん(55)は「県は西の方を向いてくれないとよく聞く」と明かす。手話通訳をしている自身の経験を踏まえ、「茨城は福祉関係が遅れている。手話に関する条例をつくる動きが全国的にあるので、県もやってくれたら」と要望する。

 栃木県に隣接する筑西市に足を運んだ。

 同市の主婦、和地邦子さん(71)は「不満はないけど…」と前置きしつつも、「(県政の中心は)水戸だよね」とつぶやく。「買い物は栃木に行っちゃうから、県西が寂れちゃう」と街の寂しさを嘆いた。一緒にいた同市の主婦(68)は「県政が行き届いていない」と栃木県側と合併したいと話した。

 自営業をしていた同市の鈴木一さん(80)は「知事は遠い存在。地元の議員らなら仕事ぶりが目に見えるが」と知事選には関心が薄い様子。「県西は栃木に近いから、ここまで目が向かないのかも」と不安も漏らした。

 ボランティアをしている同市の伊藤芳光さん(78)は「高速に乗るにも30分はかかるし、小売店がつぶれていっている。(栃木県の)宇都宮市や真岡市に行ってしまう」と漏らす。

 知事選にはあまり関心がないが、福島県出身という立場から、日本原子力発電東海第2原発(東海村)の再稼働を認めない候補者の公約については「身をもって分かっているから、ぜひ実現してほしい」と期待を示した。