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先祖の霊を迎える 六道まいり始まる 京都

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先祖の霊を迎える 六道まいり始まる 京都

 京都市東山区の六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)で7日、先祖の霊を迎えるお盆行事「六道まいり」が始まった。雨にもかかわらず多くの参拝者が訪れ、綱を引いて鐘を鳴らす「迎え鐘」を行い、先祖に手を合わせた。10日まで。

 同寺は平安時代に葬送地だった市内の「鳥辺野(とりべの)」地域へ死者を葬る際の別れの場所にあたる。六道まいりは、同寺周辺が「あの世」と「この世」の分かれ道で冥界の入り口とされる「六道の辻」にあると信じられていたことに由来する。

 また、平安時代の高級官僚だった小野篁(おののたかむら)が同寺の井戸を使って冥界に通い、閻魔(えんま)大王に仕えていたという伝説も残っている。

 迎え鐘は、鐘の音が冥土にまで届き、先祖がこの世に呼びよせられるといわれている。参拝者は、先祖の名前を水塔婆(みずとうば)に書いてもらった後、鐘楼から出た綱を引いて鐘を鳴らして先祖を迎え、高野槙(こうやまき)の枝で水塔婆に水をかけて供養した。坂井田良宏住職(70)は「ご先祖を思う報恩感謝の念を持って、多くの方にお参りしてほしい」と話していた。