産経ニュース

余笹川流域連携ネットワーク、「日本水大賞」で受賞 栃木県内初

地方 地方

記事詳細

更新


余笹川流域連携ネットワーク、「日本水大賞」で受賞 栃木県内初

 ■那須水害、風化させない

 「第19回日本水大賞」の市民活動賞に那須町のボランティアグループ「余笹川(よささがわ)流域連携ネットワーク」が選ばれた。県内では初の受賞。平成10年の那須水害で余笹川が改修されたのを機に水害を風化させず、川にも親しんでもらおうと取り組んできた活動が評価された。(伊沢利幸)

                   ◇

 同賞は日本水大賞委員会(事務局・日本河川協会)が水循環を健全にするための活動を進めている団体や個人を表彰するもので、今月11日に東京都内での表彰式で、136の応募の中から15団体が各賞に選ばれた。受賞について稲葉茂会長は「今後も水害の記憶を風化させず、水辺環境を次の世代に伝えるために活動を継続していきたい」と喜んだ。

 同ネットワークは那須水害で復旧にかかわった行政や建設業、河川愛護会の関係者らで平成15年に設立した。余笹川流域の河川環境調査・研究とともに、よささふれあい公園をメイン会場に毎年、川の日記念行事やイベント、よささウォークなどを実施している。そうした災害復旧後の河川敷や堤防を利用した地域活性化事業が評価された。

 稲葉会長は、元県職員で自宅は余笹川のすぐ側。那須水害を体験した。

 「九州北部の豪雨災害では24時間で500ミリの雨が降ったというが、那須水害では640ミリ。最初は匂いと音、今も洪水のすごいーパワーを思い出す。300ミリ以上の雨が降れば、川はあふれるというのが教訓。川は改修しても絶対に安全とはいえない。あふれるという意識をもつことが災害にあわないためには必要」と訴える。一方で「今は学校で子供たちに川に近づくなと教育しているが、そうじゃない。ちゃんと準備をしていれば楽しく遊べる」と話し毎年、イベントとともに水難救助訓練も子供たちに体験させている。

 今年は5月の「河川功労者表彰」と合わせてダブル受賞。同ネットワークは22日、那須町の余笹川ふれあい公園で桜の木を記念植樹した。