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宮城PR動画、女性県議7人が配信中止申し入れ 県「批判あるが続けたい」

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宮城PR動画、女性県議7人が配信中止申し入れ 県「批判あるが続けたい」

 タレントの壇蜜さんが出演する県制作の観光PR動画が「性的な表現が多い」と批判されている問題は、21日の県議会でも追及された。県議会経済商工観光委員会で県は動画の制作費用について、復興関連予算から2300万円を充てていたと明らかにした。一方、同日、県に配信中止を要求。県側は引き続き配信し続ける方針だが、大きな議論を呼んでいるだけに、村井嘉浩知事が中国訪問から帰国(22日)後、週明けの判断が注目される。

 動画は涼しい県の魅力を発信しようと、夏の観光キャンペーン「涼・宮城の夏」の一環で制作。壇蜜さんが出演し、性的表現と受け止められるシーンもあり、県にはこれまでに約100件の意見が寄せられ、批判が9割だという。

 21日に開かれた県議会経済商工観光委員会で、福島かずえ氏(共産党)の質問に答えた県観光課は動画について、東日本大震災で被災した沿岸部に観光客を誘致するための情報発信の予算「沿岸部観光情報等発信事業費」1億円から、2300万円を動画制作費用として利用したと答弁した。

 また、動画制作の経緯については、今年1月に選考会が行われ「涼・宮城の夏」を選定。制作会社は3月にプロポーザル(提案)方式で3社が応募し、第一広告社に決定。4月に壇蜜さんの採用が決まり、5、6月中に動画の撮影などが行われ、知事らが内容を確認して今月5日に公開したという。動画の納品前には女性職員を含む観光課職員が確認したが、修正などの意見はなかったという。

 一方、県に配信中止を申し入れたのは、県議会の民進党系会派「みやぎ県民の声」と共産党の女性県議計7人。村井知事あての申し入れ書を河端章好副知事に手渡し、「下品な動画であり、税金を使ってつくるものなのか」と抗議した。河端副知事は「170万回以上見てもらい、目的は達成しつつある。批判の声もあるがこのまま続けたい」と答えた。

 申し入れ後、記者会見した「みやぎ県民の声」の遊佐美由紀氏は、「本当にいいと思っている人がどれくらいいるのか。被災した宮城にとって、海というのは竜宮城ではない。ああいう表現は被災者も残念に感じている」と述べた。