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被災地の“書き手”発掘へ 「仙台短編文学賞」作品募集

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被災地の“書き手”発掘へ 「仙台短編文学賞」作品募集

 〈宮城〉東北をテーマにした文学作品を、東日本大震災の被災地・東北から発信しようと、仙台市の出版社などで作る実行委員会は20日、「仙台短編文学賞」を創設し、8月1日から作品を募ると発表した。被災地から、新たな言葉で震災の経験を表現できる書き手を発掘するほか、時間の経過とともに急速に進む震災の風化を防ぐ狙いもある。

 実行委によると、東北6県をテーマにしたもので、ジャンルは不問。震災に関連したものに限らず、幅広く作品を募集する。400字詰め原稿用紙25~35枚程度。締め切りは12月15日。受賞作は、震災から7年目となる来年3月に発表。大賞作品は、集英社の「小説すばる」などに掲載される。

 第1回の選考委員は、仙台市在住の作家、佐伯一麦さんが務める。仙台市には多くの文学者や作家が在住していることから、選考委員を固定せず、毎回違う人に依頼する予定という。

 実行委を構成する出版社「荒蝦夷」の土方正志代表(54)は「テーマが震災ではなくても、震災を抜きには東北は語れない。震災から7年の経験をどう考え、理解すればいいのか、ヒントになるような作品が集まり、そのメッセージを世の中の人に伝えていきたい」と話した。

 問い合わせは、実行委事務局(電)022・266・0912。