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囲碁の魅力をネットでうたう カフェ経営平山さんが配信 山梨

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囲碁の魅力をネットでうたう カフェ経営平山さんが配信 山梨

 店内で囲碁が楽しめる「Cafe 絃」(富士河口湖町船津)で指導をしている平山聡さん(34)が、囲碁の曲「いごじいさん」を制作し、インターネットで配信を始めた。藤井聡太四段の活躍で将棋ブームが起きているなか、平山さんは「囲碁はシンプルだが奥の深いゲーム」と魅力を語る。歌を通じて囲碁愛好者を増やしていきたいという。

 東京都世田谷区で生まれた平山さんは、6歳から囲碁を続けている。ゲームのプログラミングやデザインの仕事をしていたが、平成20年以降、両親が移住した富士北麓で暮らす。

 好きな囲碁を仕事に結びつけようと、24年に母親の由美子さん(63)と店内で碁が打てるカフェを立ち上げた。平山さんは囲碁を指南する「席主」を務めている。

 「将棋ブームに負けずに囲碁をより多くの人に親しんでもらおう」

 平山さんは囲碁の基本ルールと世界観を歌詞に盛り込み、音楽ソフト「ボーカロイド」を使って女性の声で楽曲を制作した。

 曲は「碁」にかけて5拍子に。タイトルは民話の花咲じいさんにかけて、「いごじいさん」に。5年前に同名の童話を作ったこともあるという。ゆったりとしたメロディーで、「囲碁ならではの不思議な浮遊感を楽曲で出せた」という。

 歌詞は「たてよこのにげみちをふさいで、あいての石をとる」などルールを示し、「このあそびは せかいをかけめぐり、人々の心をやさしく照らしています」と歌う。カフェ5周年の先月28日、動画サイト「ユーチューブ」「ニコニコ動画」で配信を始めた。

 日本棋院によると、囲碁も約15年前の漫画「ヒカルの碁」によるブームで、小中学生の愛好者が一気に増えた。しかし、ブームが去った後は横ばい状態で、日本棋院は若年の愛好者の増加を目指している、

 現在、地元の公民館などで小中学生を指導している平山さん。「囲碁はハードルが高くなく、ルールがシンプル。絵や音楽に近く、読みや知識より創造力や審美眼などが重要だ」と魅力をアピールする。 (昌林龍一)