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三原じゅん子氏「八紘一宇、むつみ合う精神」 長州「正論」懇話会

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三原じゅん子氏「八紘一宇、むつみ合う精神」 長州「正論」懇話会

「八紘一宇にみる天皇と『おおみたから』」の演題で講演する三原じゅん子参議院議員=8日午後、山口県下関市の下関市民会館(奥清博撮影) 「八紘一宇にみる天皇と『おおみたから』」の演題で講演する三原じゅん子参議院議員=8日午後、山口県下関市の下関市民会館(奥清博撮影)

 山口県下関市で8日に開かれた長州「正論」懇話会の講演会で、自民党の三原じゅん子参院議員は、行きすぎたグローバル資本主義の歪みで、世界は混乱しており、「八紘一宇」という日本古来の家族主義的な精神こそが、新しい価値を生み出すと訴えた。講演の主な内容は以下の通り。

                   ◇

 「八紘一宇」という言葉は、わが国の建国以来、ずっと受け継がれてきた言葉です。世界の隅々まで一つの家族として、互いに手を携え生きていこうという意味だと、解釈しています。

 より良い世の中をつくり出す価値観の源に、違いありません。決して神がかり的で、私たちから遠く離れた言葉ではありません。「侵略戦争を正当化するものだ」という人もいますが、そうではありません。

 私は東日本大震災(平成23年)をきっかけに、こういった考え方を学ぼうと思いました。そのときの被災者を案じられる天皇陛下のお言葉は、胸の奥に深くしみいりました。

 自然の猛威を謙虚に恐れ、復興を祈る。いたわり合いの中から将来の希望を見いだそうとする御心に、深く感動しました。科学技術がどれだけ発展してもおごってはならず、祈りの大切さは忘れてはならないと胸に刻みました。

 歴代天皇が自然災害の際に、国民とともにあろうとした御心にも触れました。

 平安時代の貞観地震では、清和天皇が「天災が起きて、国民が苦しんでいるのは自分の責任だ」とおっしゃっています。天変地異を前に、自らの不徳を省み、国民を第一に気遣う。そんな慈しみのある、心の広さ。国民を「おおみたから(大御宝)」として幸せにしようと、歴代天皇は徳を保ち、国を治めてこられました。国民と苦楽を共にするということが、脈々と受け継がれてきたことに、驚きと感謝を覚えます。

 「八紘一宇」の精神とは、そんなわが国の建国の理念をいいます。

 グローバル資本主義で便利にはなりましたが、引き換えに助け合いの精神が崩れ始めました。

 米軍の内部文書に、こんな一節があります。

 「グローバル化で富の恩恵が少数の者に集約され、持つ者と持たざる者を創出する。このテンポに追いつけなければ不平不満がたまり、過激なイデオロギーを信奉する方向に進む」

 繁栄から取り残された人々が怒りや恨みからテロを引き起こす。近代資本主義が行き着くところまで行った結果、勝ち組負け組をつくりだし、テロを生み出していると思えてなりません。

 平成27年の参院予算委員会で「グローバル資本主義が全世界を巻き込む中を生き抜くのに、八紘一宇の精神が指針になるのではないか」と述べたのも、「今こそ世界全体の幸せのため、先頭に立っていこう」と申し上げたかったのです。

 「八紘一宇」はもともと、強い者が弱い者を救済することを目的とした言葉です。「一番強い者が働き、残りの者を支える」という考えが「家族」なのです。

 世界がむつみ合い、助け合う。そのイニシアチブを日本が取るべきだと、国会の質疑で取り上げました。

 おごらずに、謙虚である。それが日本です。

 日本には八紘一宇の家族主義があります。グローバル資本主義を生き抜く上でも他者を排除せず、協調して社会を支える。和の精神はそれを乗り越える鍵になります。

 真の保守とは、誰かを排除したり、強い自分さえ良ければよいという考えではない。それとは正反対の、和の心を持つ。それこそが真の保守政治家です。私はそんな政治家になりたいと思います。