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鬼怒川でも10%取水制限 ダム貯水率76%に落ち込み

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鬼怒川でも10%取水制限 ダム貯水率76%に落ち込み

 国土交通省関東地方整備局は5日、鬼怒川で10%の取水制限を6日から実施すると発表した。県内ではすでに渡良瀬川で10%の取水制限を実施しており、県は5日、取水制限の状況や予想される7、8月の少雨傾向を踏まえ、渇水対策本部を設置した。10%の取水制限では飲料水や農業用水などへの直接的な影響はないとしているが、ダムの貯水率維持のため節水を呼びかけている。 (楠城泰介)

 同局によると、県北部にある鬼怒川上流の4カ所のダム付近では4~5日未明にかけて雨が降ったが、ダムの貯水量が大きく回復することはなかった。5日午前0時現在の貯水量は1億1490万立方メートル、貯水率は76%に落ち込んでいる。渡良瀬川では上流の草木ダム(群馬県みどり市)で貯水率が下がったため、6月23日から取水制限が実施されている。

 気象庁などによると、鬼怒川上流の3~6月の降水量は平年値を大幅に下回っており、関東甲信越地方は7、8月も雨が少ない予報で、9月の台風シーズンまで少雨傾向が続くとみられている。

 5日に開かれた対策本部の第1回幹事会では、気象やダムの貯水状況、県内への影響について意見交換が行われ、江連隆信県土整備部長は「楽観できる状況ではない。昨年度より多少余裕はあるが、取水制限が20%になると多方面で影響が出る」と協力を求めた。

 県砂防水資源課によると、取水制限は農業、水道、工業用水の水利権者らに対して行われ、計画取水量に応じて実施される。同課は「田植えのシーズンは終わっており、(工場などの)生産への影響もない」としているが、取水制限が20%になった場合、「高台で水の出が悪くなったりする可能性がある」と生活への影響も出始めるため、注意を呼びかけている。