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防災などテーマに4氏激論 仙台市長選公開討論会

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防災などテーマに4氏激論 仙台市長選公開討論会

 任期満了に伴う仙台市長選(9日告示、23日投開票)に立候補を表明している4氏が出席した公開討論会が5日、東北大の片平キャンパス(仙台市青葉区)で開かれ、約150人が参加した。

 討論会は仙台青年会議所が主催。民進党衆院議員の郡和子氏(60)▽元衆院議員の林宙紀氏(39)▽元衆院議員の大久保三代氏(40)▽冠婚葬祭業社長の菅原裕典氏(57)-が顔をそろえ、4氏は防災や人材定着などをテーマに意見を述べた。

 このうち、東日本大震災の被災地として市政の重要課題である「防災」に関し、最初に発言した林氏は「記憶が思った以上に加速度的に薄れている」と、震災の風化を指摘。「次世代に引き継いでいけるかが重要な役割」と訴え、学生ら若者が、全国や世界に情報発信する場をつくる後押しをしたい、との考えを示した。

 大久保氏は「震災後、青葉区方面で人口の一極集中が加速した」とし、「災害時に大量の帰宅困難者を生む懸念がある」と主張。「各区役所に予算と権限を移譲し、人口の分散配置を誘導したい」と語った。

 菅原氏は平成7年の阪神大震災直後に被災地入りし、支援活動をした経験を語った。葬祭業界と仙台市や宮城県が、大規模災害による犠牲者の対応を想定した防災協定を結んだことを紹介。「行政ができないことを民間が補うこともできる」と、官民協働で対策を講じる重要性を訴えた。

 郡氏は東日本大震災直後に被災地入りしたことを振り返り、「被災者でありながら支援者として活動した人たちの事例に学ぶべきで、第一は人づくりだ」と主張。「地域の特性」を生かし、市民協働の取り組みを推進する考えを示した。