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民俗資料で修復学んで 民俗博物館、京都造形芸術大と協定 奈良

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民俗資料で修復学んで 民俗博物館、京都造形芸術大と協定 奈良

 大和郡山市の県立民俗博物館が、京都造形芸術大(京都市)と連携協定を締結した。博物館が民俗資料を大学に提供し、文化財の保存・修復を学ぶ学生らの教材として利用してもらうのがねらいだ。

 締結は5月25日付。同館が所蔵する約4万5千点の民俗資料は、すべて県民から寄付されたもの。県内の風習や習慣を伝える生活道具が豊富にそろうが、劣化や傷みが進み、保存・継承方法が課題だった。

 今回、資料の保存・修復を専門的に学べる京都造形芸術大と協力することで、文化財の新たな活用法を研究することに。協定内容は、資料を教材として大学に提供し、授業で修復の実習を行う▽学生が行う調査研究、論文作成などに同館が支援する-などとしている。

 同館が今年度に大学へ貸し出す資料は計13点。機織り用具やちょうちん、そろばん、農具などで、今後、種類を増やすという。

 同館が大学と協定を結ぶのは、平成24年に帝塚山大と結んだインターンシップ生の受け入れを目的とした協定に続き2校目。横山浩子学芸員は、「文化財としての基本を守りながら、資料を未来に受け継いでいくために、どのような取り組みが必要か、協定を通じて研究していきたい」としている。