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消防分団長、330万円着服 活動費流用 中央市と山梨県、懲戒免職に

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消防分団長、330万円着服 活動費流用 中央市と山梨県、懲戒免職に

 中央市消防団の男性の分団長(45)が公金330万円を着服していたことが分かり、市は21日で懲戒免職処分にした。男性は県の県土整備部の技術系職員。県も23日付で、男性を懲戒免職処分にした。

 県人事課は処分理由について「著しく順法精神を欠き、非常に悪質な行為だ」としている。

 市によると、男性は平成22年から分団の会計事務を担当。23年ごろから活動費の流用などを始めたとしている。

 27年に分団長に就任した後、27、28年度に団員38人に市が支払う報酬と出動手当約250万円と、29年度の活動費の一部約80万円の計約330万円を着服したとしている。報酬は未払いとなった。

 消防団OBを名乗る匿名男性が先月中旬、メールで市に告発。県にも同時期、匿名のメールが届き発覚したという。

 男性は市に着服を認め、ギャンブルや借金の返済に充てたと話しているという。このうち300万円は返金されており、市は刑事告訴はしない方針。

 市危機管理課によると、男性は団員らに未払いの理由を「忙しくて銀行に行けなかった」と説明していたという。

 市は今月6日、県に事実を報告。県は9日、男性から事情を聴いた。男性は「県民の信頼を裏切り、県庁全体に迷惑をかけた。深く反省している」と謝罪したという。

 後藤斎知事は23日、「県職員全体の信用を損なう重大な問題。県民の信頼回復に取り組んでいく」とコメントを発表した。

 中央市の萩原一春副市長は同日の緊急会見で「市民と消防関係者に多大な迷惑と心配をかけた。深くおわびします」と謝罪。

 田中久雄市長も「消防行政に対する市民の信頼を失墜させる行為。心からおわびします」とコメントした。