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「近江上布」折り紙で身近に 麻織物、国伝統的工芸品に指定 滋賀・愛荘町に専門店

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「近江上布」折り紙で身近に 麻織物、国伝統的工芸品に指定 滋賀・愛荘町に専門店

 ◆扇子やかばんも

 愛荘町に伝わる麻織物「近江上布」の型紙をモチーフにした「ののすておりがみ」の専門店が、愛荘町愛知川の「カルチャーコミンカおうち」にオープンした。折り紙を考案し、店を運営する元地域おこし協力隊員の2人は「折り紙を通して伝統を身近に感じてほしい」と話している。

 琵琶湖で刈り取ったヨシを使った紙で、黒地に白で花柄や幾何学模様が施されたシックなデザイン。店内には、折り紙の販売に加えて、扇子やかばんなどの雑貨も並ぶ。

 近江上布は、上質な麻織物として知られる高級品で、昭和52年には国の伝統的工芸品に指定された。同町はかつて近江上布が栄えた町として伝統が残っており、折り紙は同町で以前操業していた「野々捨商店」が使っていた、布を染めるための型紙を利用して考案。名前も商店にちなみ「ののすて」とした。

 考案したのは、平成26年から29年3月まで、同町の地域おこし協力隊員だった川井健司さん(41)と、関りんさん(28)。野々捨商店の型紙と出合ったことをきっかけに、昨年春から商品として売り出しを始め、百貨店や町内の観光案内所で販売。

 これまでは12枚入りのセット販売のみだったが、店ではばら売りも始めた。通常サイズの折り紙が18種類あるほか、10センチ四方のミニサイズ、A3判サイズも数種類そろえた。

 「柄に着目して楽しんでほしい」という2人の思いから、色は白と黒のみだが、柄が際立って眺めているだけでも楽しめるものとなっている。

 2人は「折り紙を通して愛荘町を知ってもらい、地域おこしに結びつけたい」と話している。

 同店では、ののすておりがみを使って雑貨やカバンなどを作る教室も開いている。営業は土日月の午前11時~午後6時。問い合わせは「カルチャーコミンカおうち」(電)0749・29・1948。