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大修理中の豊岡・出石「辰鼓楼」の内部公開 見学会に60人

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大修理中の豊岡・出石「辰鼓楼」の内部公開 見学会に60人

辰鼓楼内部を見学する人たち。熱心に見つめていた=豊岡市出石町 辰鼓楼内部を見学する人たち。熱心に見つめていた=豊岡市出石町

 「平成の大修理」に入った豊岡市出石町の時計台「辰鼓楼」で9日、同市による見学会が開かれた。内部を公開する貴重な機会とあって、訪れた人たちは時計の裏側や出石城の廃材を使った構造などを丹念に見つめた。10月までの工事期間中、3回の見学会がある。

 国の重要伝統的建造物群保存地区にある辰鼓楼は同町のシンボル的存在。明治4(1871)年に建てられ、88年前に行われた「昭和の大修理」以降、経年劣化が進んでいた。

 平成の大修理は先月29日に開始。この日の見学会には約60人が参加し、同市出石振興局職員や工事を担当する一級建築士から辰鼓楼の歴史や構造の解説を聞いた後、内部に入り、狭い階段を昇降した。

 板張りされた外観の内部は木の枠が組まれ、太い梁は出石城の廃材を利用。最上層の4階には、現在の3代目となる時計を寄贈した銘板や火災発生を告げる半鐘などが残されていた。

 建物を支える心柱は4階の床面までしかなく、建築当初土中に埋めていた部分は腐食したため、接木されていたことなどが判明。修理工事では、厚さ30センチのコンクリート基礎を施すなど耐震補強を重視する。

 夫婦で出石観光に来た広島県福山市の福島郁郎さん(61)は「たまたま来て見学会を知った。良く今まで保たれてきたと思う。思い出になります」と話した。

 見学会は7月15日、9月9日、10月7日にも行われる。問い合わせは同振興局(電)0796・52・3111。