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「ノーモア松寿園」掲げ消防演習 42人死傷火災30年 東京

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「ノーモア松寿園」掲げ消防演習 42人死傷火災30年 東京

 東村山市の特別養護老人ホーム「松寿園」で死者17人、負傷者25人を出した火災から30年となった6日、大惨事を風化させず、教訓として生かすための大規模な消防演習が同市内で行われた。

 演習は「ノーモア松寿園」を掲げ、同市富士見町の特養ホーム「ひかり苑」で実施。東村山消防署と消防団、老人福祉施設の自衛消防隊や応援協定を結んだ事業所、自治会などから約80人が参加した。

 夜間に火災が発生したと想定、ホーム職員による自衛消防隊が屋内消火栓設備や消火器を使って初期消火に取り組むとともに、消防隊がはしご車で逃げ遅れた人をおぶって救出した。

 隣接する施設で同署管内の57事業所約80人が防火安全対策連絡会も開催。松寿園火災に関する消防隊員向けの教育ビデオで問題点や教訓を学んだ。自衛消防隊員は「夜間の勤務人員が少ない時間帯の火災を思うと不安だが、今日の訓練に参加でき大変よい経験ができた」と話していた。

 松寿園火災は社会に大きな衝撃を与え、消防関係法令の改正、病院や社会福祉施設に義務付けられたスプリンクラー設置範囲の拡大などが図られた。