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新里ねぎ、栃木県内初の地理的表示保護登録 「品質落とさぬ」地元喜び

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新里ねぎ、栃木県内初の地理的表示保護登録 「品質落とさぬ」地元喜び

 農水産物や食品の名称を国が地域ブランド(知的財産)として保護する「地理的表示保護制度(GI)」で26日登録された宇都宮市の「新里(にっさと)ねぎ」。農林水産省のGI登録は25道県の計35品目となり、県内産品目では初の登録。GIマークを付けて販売できるようになる。

 新里ねぎは、宇都宮市新里町など限られた地域で生産される品種。新里ねぎ生産組合の麦島弘文組合長は「地域の伝統野菜であることが評価され、光栄。地域おこしに協力し、品質を落とさないようにしたい」と喜ぶ。

 同組合によれば、江戸時代から栽培方法を変えず、種も地域で採れたものが使われる。成長の途中で引き抜いてななめにして植え直し、成長するたびに土をかける。そのストレスで甘みが増し、柔らかくなる。小石混じりの粘性質の高い黒く粗い土壌、南側に山が少なく日照に恵まれ、冬の冷気を受けやすい気候も影響している。「曲がりねぎ」とも呼ばれ、冬季だけ出荷される。

 自家用に栽培している住民もいるが、出荷量は年間30トンと少なく、市場には出回らない。市内のイベントなどでは人気があり、贈答用で高値で取引されるが、知る人ぞ知る“幻のネギ”となっている。麦島組合長は「これからは生産量をもっと増やしていく」と意気込む。

 地理的表示保護制度 特別な生産方法や気候・土壌などの生産地の特性によって品質の高さが評価されている産品について、産地との結び付きを特定できる名称(地理的表示)を知的財産として保護する制度。平成27年12月の夕張メロン(北海道夕張市)や江戸崎かぼちゃ(茨城県稲敷市、牛久市の一部)など7件をはじめ、順次、登録が進んでいる。