産経ニュース

島根・出雲の経島のウミネコ孵化調査 ヒナ392羽、昨年より回復

地方 地方

記事詳細

更新


島根・出雲の経島のウミネコ孵化調査 ヒナ392羽、昨年より回復

 ウミネコの繁殖地として国天然記念物に指定されている島根県出雲市大社町の経島(ふみしま)で、市が23日、今シーズン産まれた卵の孵化(ふか)状況を調査。卵からかえったヒナは392羽が確認され、市文化財課は「平均値よりは少なかったが、過去10年間で最少だった昨年の8羽に比べれば回復した」としている。

 経島は、同市・日御碕漁港の100メートル沖にある面積約4千平方メートルの無人島。同課は毎年、4月20日前後に産卵状況、5月20日前後に孵化状況をそれぞれ調査しており、今回は島根野生生物研究会に所属するウミネコ生態調査専門調査員の浜田義治さん(74)と同課員の計4人が上陸して調査に当たった。

 この結果、ヒナは392羽いたが、例年よりやや小ぶりのものが多かった。30年平均の763羽や10年平均の574羽に比べると少なめだが、昨年は平成18年(9羽)以来の1ケタ台にとどまっていたため、「極端に少ない数字にならず、安堵(あんど)した」と同課文化財保護係の柳楽雅重主任。一方で、ウミネコの繁殖行動などが年々遅くなっている傾向もあり、「来年3月に実施する飛来調査の結果を踏まえ、その後の産卵調査などの時期の変更も検討したい」と話している。