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弥生時代の復元鉄器など身近に 淡路・五斗長垣内遺跡に展示室完成

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弥生時代の復元鉄器など身近に 淡路・五斗長垣内遺跡に展示室完成

五斗長垣内遺跡から出土した鉄器の復元品などを集めた展示室=淡路市黒谷 五斗長垣内遺跡から出土した鉄器の復元品などを集めた展示室=淡路市黒谷

 弥生時代後期(1~2世紀)に鉄器を製造していた淡路市黒谷の国史跡「五斗長垣内(ごっさかいと)遺跡」に、鉄の矢じりなど出土品を復元した展示室が完成した。合わせて「五斗長たまねぎ祭り」が開催され、火おこしや鍛冶など古代体験も行われ、家族連れらでにぎわった。

 同遺跡は平成19、20年度の調査で23棟の竪穴建物跡が見つかり、このうち12棟が鍛冶工房跡で120以上の鉄器が発見されている。遺跡活用拠点施設は整備されたが、出土品が展示されておらず、来場者から要望が出ていたという。

 鉄製の遺物は空気に触れると腐食が進むため、同市教委が樹脂製の精巧なレプリカを作成した。朝鮮半島で作られたとみられている板状鉄斧(てっぷ)、現地で製造された鉄鏃(てつぞく)、鉄片、●(けら)と呼ばれる粗鋼のほか、製鉄道具のハンマーとして使われた敲石(たたきいし)、その台石など18点を展示。高地に集落がある意味や出土品、製鉄の復元実験などを解説したパネルも設置している。事業費約500万円はふるさと納税を活用したという。

 同市教委の伊藤宏幸部長は「遺跡を学術的に知ってもらえるスペースがなかったので、開室したことで魅力をアップしていきたい。今後は特別展などで本物の展示も検討していきたい」と話していた。

●=金へんに母