産経ニュース

いちごワイナリー無料開放 宮城・山元町

地方 地方

記事詳細

更新


いちごワイナリー無料開放 宮城・山元町

 大型連休を迎え、山元町の「山元いちご農園」に昨年オープンしたいちごワイナリーで2日、無料開放が始まった。

 同農園は平成23年6月に設立され、敷地面積は3万2000平方メートルと東北地方で最大級。シーズンには甘いイチゴを目当てに、県内外から多くの観光客が訪れる。

 同町には、平成23年の東日本大震災以前に県内唯一となるワイナリーがあったが、津波で経営者が犠牲となり、閉鎖を余儀なくされた。経営者と親交があったという同農園の岩佐隆社長(61)は「彼の遺志を継ぎ、再び町にワイナリーを取り戻すのが夢だった」と語る。

 昨年12月からイチゴなどを原料とするワインの醸造を開始した。「復興に懸ける思いをワイン造りに注いだ。少しでも長い時間、ここで楽しんでもらえたら」と岩佐社長。

 見学スペースでは、農園の歩みをパネルで展示。醸造の工程も見学可能で、「苺夢(べりーむ)」「愛苺(まないちご)」などイチゴワインの試飲・販売も行われている。初めて訪れたという岩手県の阿部公俊さん(26)は「友人にお土産を買った。きっと喜ぶと思う。また来たい」と笑顔を見せた。