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オール館林産 こだわりの辛口、日本酒「於波良岐」完成 群馬

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オール館林産 こだわりの辛口、日本酒「於波良岐」完成 群馬

 ■有志4人が協力「世界も視野」21日から限定販売

 館林市の有志が酒米作りから醸造まで地元産にこだわったオリジナルの純米吟醸生原酒「於波良岐(おはらき)」が完成した。耳慣れない銘柄名は平安時代の辞書に登場する邑楽・館林一帯の古地名。製造540本、シリアルナンバー入りで館林地域だけの限定商品として、21日から販売する。

 県産オリジナルの酒米「舞風(まいかぜ)」を使って新しい酒を造ろう。オリジナル新酒は、館林市本町の文房具店「三田三昭堂」社長、三田英彦さん(52)の呼びかけに、飲み仲間でもある3人が応じて、誕生した。ともに農業の茂木正美さん(58)=同市赤生田町、小林信哉さん(60)=板倉町大高嶋=が、所有する水田で昨年6月に舞風を植え、10月に収穫。これを、もう1人の毛塚征幸さん(55)が社長を務める「分福酒造」=同市仲町=で、県独自のKAZE酵母を使って醸造した。

 酒米を栽培した茂木さんが「楽しい酒米づくりができた。酒米の栽培面積が増えて地域の人にたくさん飲んでもらえるような酒ができれば、うれしい」と言えば、小林さんは「自分が作った米で酒ができるのは、米農家にとってはとても幸せなこと。酒米づくりは究極の喜びに到達できると考えた」と語った。

 「於波良岐」は、平安時代の辞書「和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」で邑楽・館林一帯の地名として残されており、これをブランド名に取り入れた。ラベルの文字は、インターネットで公募し、60作品の中から奈良県の女性書道家の作品に決めた。

 毛塚さんは「酸度が通常の酒より高く、飲んでも酸が流してくれるので、食中酒に向いている。量より質にこだわった」としている。アルコール度数は17度で、かなりの辛口だ。

 国内外に販路を持ち、酒販免許を取得している三田さんは広報も担うが、「まずは地元の人に味わっていただきたい。いずれは海外でも地域自慢の一つとして有名にしていきたい」と意欲を語る。

 一升瓶240本と四合瓶300本を製造。一升瓶3500円(税込み)、四合瓶2千円(同)。三田三昭堂などで販売を取り扱う。問い合わせは、同店(電)0276・70・1230。