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太田市長選 候補者の横顔(届け出順)

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太田市長選 候補者の横顔(届け出順)

 任期満了に伴う太田市長選は9日投開票される。いずれも無所属の現職と新人2人が出馬する激戦となった。旧市時代を含めると22年間という現職の市政継続か刷新かが争点。今後4年間の太田市政のかじ取りを目指す3人の横顔を探った。

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 ■「国と県との強い信頼構築」 市川隆康氏(63)

 「太田大改革・市民が決める。日本一住みよいまちを創るため」がスローガン。「いつかは市長に」との志で、市議5期18年の経験と実績を前面に打ち出し、市長選に初挑戦する。

 城山病院(飯塚町)と冨士ケ丘病院(熊野町)に続く3カ所目の介護療養型医療施設病院の拡充、一般廃棄物処理施設整備事業新炉建設を大泉町と市境界の国道354号バイパス沿線に新設移転するなどを公約とする。さらに「2人の副市長を国、県からそれぞれ登用し国と県との強い信頼を構築する」と力強く語る。

 長期にわたる清水市政を「市長が長すぎるのはよくない。(清水候補は)人の提案や意見を聞かない。今のままだと太田市は発展しない」と厳しく批判する。

 そして、「市民と情報を共有し、オール太田で行政運営に取り組む」「太田市が希望に満ちあふれた未来を創造できるか否かは、市民の改革に立ち向かう志の原点にかかっている」とも訴える。

 職業は和牛繁殖農家だが、当選を目指して規模を縮小している。尊敬する人に徳川家康とリンカーンを挙げ、「感謝の生活を送る」が信条。健康法はジョギング。

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 ■「トップダウンは市民の声」 清水聖義氏(75)

 旧太田市時代から通算6期22年間市長を務めてきた。「長い短いはまったく感じない。新しい政策を作り実現するため4年間、懸命に頑張る。その継続」と長期政権の批判をかわす。

 子育てや教育、高齢者に重点を置き、先進的な事例を手掛け、東洋経済新報社の「住みよさランキング」で常に県内1位を保ち、関東でも8位になるまちに育てた。「集会での対話を大事にしてきた。独善的にならないように、自分ですべてを決めることはしていない。だからあまり失敗がない」と力説する。

 「幅広い付き合いがある」として「フードバンクは知り合いのNPO法人『三松会』がいなければできなかった。長い間市長ができたのは人の話をよく聞いてきたのが最大の理由。あとは幅広く、偏らず聞く人がいるということ。トップダウンは市民の声だ」。

 合併後での4選を目指す。「4年間で工業団地の造成と販売をする。これができるのは私だけ。資産を残して辞める」と断言。75歳だが「重ねる年齢と体力は無関係。休む時間がないから若くいられる」

 趣味は読書と映画鑑賞だが「最近はほとんど時間がなくて…」と残念そうに語る。

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 ■「県と連携してまちづくり」 阿部知世氏(45)

 「永久に清水市政を続けられない。必ず交代の時期がくる。今がその時」と立候補を決意、県議3期目で市長選に初挑戦する。

 今回の選挙を「10年間、県議として活動してきた集大成」と力を込めて語る。

 「私は市長としての経験はもちろんない。ないからこそ、みなさんが課題や疑問に思ったことが言いやすい。経験をしていないことをプラスにとらえ、それに沿う政策ができる」とし、「22年間、市長をやった人に市民のみなさんが自分の考えを言えないでいる」と長期政権を批判する。

 さらに、清水候補には「自分についてこいという感じのタイプ。それが全部悪いと言っているわけではないが、これからはそうじゃない方法にチャレンジすべきだ」と手厳しい。

 新しい太田市に向け、子育て世代包括支援センターの設置▽鳥獣被害対策実施隊の設置▽県、国道を含めた市内道路網の役割分担の再検討-などを訴える。実現に向けて「県と連携して取り組むことで、太田市のまちづくりがスムーズにいく」としている。

 趣味は読書と旅行。旅行の移動で人との出会いや地域の人たちと話をすることに喜びを感じるという。