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【那須スキー場雪崩】「雪崩の場所 見極めが大事」現地調査のNPO理事が指摘 栃木

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【那須スキー場雪崩】
「雪崩の場所 見極めが大事」現地調査のNPO理事が指摘 栃木

高校生ら8人が犠牲になった雪崩事故から1週間。発生現場のスキー場に献花に訪れた女性=3日午後、栃木県那須町 高校生ら8人が犠牲になった雪崩事故から1週間。発生現場のスキー場に献花に訪れた女性=3日午後、栃木県那須町

 栃木県那須町で登山講習会に参加していた高校生らが雪崩に巻き込まれ、生徒と教員8人が死亡した事故で、現地を調査したNPO法人日本雪崩ネットワークの出川あずさ理事(56)に雪山での活動で注意すべき点を聴いた。出川理事は「雪崩の起きそうな場所を見極めることが大事」と強調する。(豊嶋茉莉)

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 出川理事によると、見極めは、(1)30~45度の傾斜(2)風の影響(3)植生(4)地形-がポイント。「(現場は)斜度35度以上、風の影響を受けた雪もあり、木もまるっきりない。典型的な発生しやすい場所。春でも雪は降る。今回のような雪崩はシーズン中に何度もあり、特別な物ではない。雪崩の起きそうな場所を見極めることが大事」と警鐘を鳴らす。

 雪崩の形態は「『ストームスラブ』(表層雪崩の一種)。スラブとは板状の雪。溶けて凍った雪の上に新雪が乗って滑るというのは誤解」と指摘。「今回は古い雪と新雪はくっついていた。ドカドカっと降った雪に弱い部分があり、そこが崩れるパターン。例えば、雪が一晩で30センチ降っても、やんだり風が吹いたりと、同じ強さで降っていない。その中で、うまくくっついていない場所があり、不安定になって落ちるという感じだ」と解説する。

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