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千早赤阪村の活性化まかせて 「地域おこし協力隊員」委嘱状交付式 大阪

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千早赤阪村の活性化まかせて 「地域おこし協力隊員」委嘱状交付式 大阪

 府内唯一の村・千早赤阪村の地域活性化を進めてもらう「地域おこし協力隊員」に元郵便局員、上地正幸さん(49)=堺市南区=と、元小学校教諭、菅原裕己さん(37)=河南町=の2人が決まり、村役場で委嘱状交付式が行われた。府内自治体では初の取り組みとなる。

 村によると、北海道や九州などから男女10人の応募があり、書類選考と面接を経て上地さんら2人が選ばれた。任期は1年間で最長3年まで更新される。

 上地さんは約30年間、郵便局で働き、局員時代から千早赤阪村で棚田の保全活動に参加。田舎暮らしを求めて河南町に住む菅原さんは、堺市の小学校教諭などを約10年間務めた後、NPO法人で同町の里山管理に携わってきた。

 村役場で松本昌親村長から委嘱状を手渡された上地さんは「第二の人生を千早赤阪村で、と考えており、棚田保全に向けた活動をしていきたい」と抱負を語った。菅原さんは、田舎暮らしを求めた仲間らが府外へ移住した事例を挙げ、「『府内にもこんな素晴らしいところがある』ということを伝えることができれば」と話した。松本村長は「千早赤阪村を観光、あるいは安らぎの地として精いっぱい盛り上げていただきたい」と述べ、2人を激励した。

 2人は今後、村へ移住。上地さんは棚田保全、耕作放棄地の拡大防止などに、菅原さんは空き家を活用した地域の魅力づくりや間伐材を使った木工教室の開催などに携わっていく。

 千早赤阪村は南北朝時代の武将・楠木正成ゆかりの村で、都市近郊ながら多くの自然に恵まれている一方、国勢調査によると、平成27年の人口は約5380人と、30年前と比べ約2300人減少しているほか、26年には府内初の過疎指定を受けている。