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館林市長選 主な候補者の横顔 群馬

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館林市長選 主な候補者の横顔 群馬

 安楽岡一雄市長の死去に伴い、4月2日に投開票される館林市長選は、自民党元県議の無所属新人2人が出馬する保守分裂の激戦となった。選挙戦では目立った争点は見当たらず、安楽岡氏の後継者選びの色合いが濃い中、今後の館林市のかじ取り役を目指す主な候補である元県議2人の横顔を探った(届け出順)。

 ◇須藤和臣氏(49)「危機対応能力高いまちづくり」

 「安楽岡市長は私にとっての師であり、大恩人である。安楽岡氏は私心のない人で、私心がないことでは、私たちは同志」と、安楽岡市長の“後継者”としての出馬を力強く訴える。

 谷津義男農水相秘書官を経て県議3期、49歳で市長選に初挑戦する。保守分裂については「選挙をやるということに大きな意義がある。議員間で調整することはよろしくない。お互いに政策を出し、政策を論じ、そして市民の結果に基づいて市政が運営されるべきだ」と熱く語る。

 安楽岡氏の志を引き継ぐことを強調し、「ともにつくろう、先端のまち『館林』」をキャッチフレーズに掲げる。公約の第一に「災害時の危機対応能力の高いまちを目指す」を挙げ、消防署OBの公民館館長への登用などを検討したいとしている。実現に向けては「市民のために尽力し、自らをささげ、館林のためにこれからの人生を生きていきたい」とも。尊敬する政治家は中曽根康弘氏、福田赳夫氏、岸信介氏。「続けていければ幸い」とする趣味は野球。県議会では野球部主将を務めた。

 愛読書について尋ねると「地図を見るのが好き。見ているといろいろな夢や情景がわいてくる」と、笑顔を見せながら語る。

 ◇松本耕司氏(72)「邑楽郡5町と大都市圏形成を」

 安楽岡市長とは安楽岡氏が代議士秘書当時からの長い付き合いで週2、3度は酒を酌み交わす仲だったという。周囲から「安楽岡市政の後を継ぐのは、あなたしかいない」と背中を押され、“後継者”として立候補を決断した。

 県議5期を務め、72歳で市長選に初挑戦する。年齢については「考え方や実行力で判断していただきたい。気持ちは実年齢より若い」としている。そして、保守分裂には「こういう事態は、館林市ではほとんどなかった。正直残念。(須藤候補が)先に考えを言ってくれれば、私は立候補する立場にはならなかった」という。

 最優先の課題としては、安楽岡氏が取り組んできた館林厚生病院の医師と科目の充実などを挙げ、「都市間競争が激しくなる中、館林市と邑楽郡5町が力を合わせて、互いが持っている特徴を生かしながら一緒になって大都市圏を形成し、しっかりとしたまちづくりを共同で進めていきたい」と語る。

 17年前に心臓のバイパス手術を受けたが、2月の検診では「問題ない。大丈夫」と医師のお墨付きを得た。座右の銘は「誠実・信頼・実践」。趣味は学生時代からの乗馬。好きな日本酒は当選を目指し、今は断っている。