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地域住民と警察官つなぐ 安心運ぶ「パトロールメモ」 東京

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地域住民と警察官つなぐ 安心運ぶ「パトロールメモ」 東京

パトロールメモに対するお礼の手紙を手にする鍋倉巡査長(画像を一部加工しています)=武蔵野署 パトロールメモに対するお礼の手紙を手にする鍋倉巡査長(画像を一部加工しています)=武蔵野署

 地域のつながりが課題となる中、警察官が配布する「小さな紙」の力が見直されつつある。パトロール結果や防犯アドバイスを伝える「パトロールメモ」で、深夜から未明の業務の合間に地域を確認した交番勤務員らが、各家庭に投函(とうかん)している。高齢者世帯や女性だけの世帯のほか、空き巣やごみの投棄といった心配事があった地域を中心に配られており、住民の安心感に一役買っているという。

心を変えた束

 「このままでいいはずがないと思ったんです」

 昨年5月、ある男性(57)はそう言って、パトロールメモの束を机の上に置いた。対応した警察官が聞くと、男性は数日前に玉川署管内でひき逃げをおこした人物だった。「おまわりさんが何度も自宅まで足を運んで見回りをしてくれたことを思うと、逃げたことを出頭しなければならないと感じました」

 男性宅は同年2月、侵入盗に遭っていた。自宅を管轄する当時深沢交番勤務の藤田勝成巡査部長(54)らは、一家の不安を和らげようとメモの投函を開始。男性の母親は高齢で病気を抱えていたが、症状が落ち着いたときにはパトロールに対する感謝の手紙を書いたという。

 男性はひき逃げ後も母親のその姿を見て、決心した。家にとってあったメモ30枚を持参し、玉川署に出頭。事件について素直に語り、反省の弁を述べた。

 玉川署地域課の岩崎真課長は、「思わぬ形で実を結んだ。警察官が見守っている、見ている、ということを伝える意味で重要な活動」と話す。

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