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東松山市、高坂彫刻プロムナードを整備 ライトアップや案内板でPR

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東松山市、高坂彫刻プロムナードを整備 ライトアップや案内板でPR

 東松山市は、東武東上線高坂駅西口の高坂彫刻プロムナードに彫刻32体が野外展示されている彫刻家、高田博厚(1900~87年)が今年で没後30年となることを記念し、命日の6月17日に向けて彫刻のライトアップなどのプロムナード整備や、ゆかりの人によるフォーラムを開催する。

 高田は石川県生まれ。18歳で上京し、高村光太郎と出会って彫刻の道に入り、31歳で渡仏。詩人のジャン・コクトーらと交流し、彫刻の制作に没頭した。昭和32年に帰国後は東京芸術大学講師などを務めた。晩年は神奈川県鎌倉市にアトリエを構え、多くの作品を残した。

 2月に94歳で死去した東松山市の元教育長で詩人、田口弘さんが高田と交流があり、同市が高坂駅西口土地区画整理事業の一環として高田の作品を集めて彫刻通りを整備することを計画。昭和61年から国内に残る高田の彫刻175点のうち、高村光太郎や棟方志功、宮沢賢治などのブロンズから裸婦像まで32体を購入し、延長約1キロにわたって設置。同市の名物となった。

 平成29年度は一般会計当初予算案に事業費2千万円を計上。6月ごろまでに同駅西口ロータリーに幅4メートル、高さ2メートルの案内板を設置し、ロータリー内の2つの彫刻「遠望」と「大地」をライトアップ。同駅西口階段に彫刻などをPRする壁面シールなどを掲示する。

 また、命日の6月17日には市民活動センターホールで没後30年記念フォーラムを開催するほか、同1日から30日まで高坂図書館で高田のアトリエから借用した彫刻やデッサンなどを展示する企画展を開催する。

 定例会見で同事業を発表した森田光一市長は、「高田氏の彫刻が32体もあることは大変な資源であり、観光面でも文化的にも価値がある」と強調。貴重な彫刻群を改めて市民にも知ってもらい、観光客にもアピールする考えだ。(石井豊)