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鍋島直正の銅像再建、佐賀城跡で除幕式

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鍋島直正の銅像再建、佐賀城跡で除幕式

約70年ぶりに復活した鍋島直正の銅像=4日、佐賀市 約70年ぶりに復活した鍋島直正の銅像=4日、佐賀市

 佐賀藩の近代化をリードした10代藩主、鍋島直正(1815~1871)の銅像が再建され、4日、佐賀市の佐賀城跡で除幕式が行われた。昭和19年、戦時下の金属供出で撤去されてから約70年ぶりの再建で、関係者は幕末の名君をしのんだ。

 銅像は大正2年に作られたものと同じ衣冠束帯姿で、高さは約4メートル。佐賀大芸術地域デザイン学部の徳安和博教授が制作した。

 台座は直正が日本初の実用反射炉として藩内に建設した築地反射炉(佐賀市長瀬町)をモチーフとした。「三重津海軍所の図」「大砲鋳造の図」「種痘の図」「精煉方(せいれんかた)の図」といった佐賀藩の業績も合わせて紹介している。

 再建は直正の生誕200年記念事業の一環で計画された。平成26年から再建委員会が募金活動を始め、1億4千万円を集めた。

 委員会の井田出海委員長=佐賀商工会議所会頭=は除幕式で「直正公の銅像が再びこの地に鎮座し、これからの佐賀人が自信をもって踏み出していける基礎ができた」とあいさつした。

 鍋島家15代当主の鍋島直晶氏やトヨタ自動車の張富士夫名誉会長も参加した。張家は佐賀藩に代々仕えた武士で、張氏の祖父、二男松(におまつ)氏は佐賀県師範学校で校長を務めた。

 直晶氏は「幕末の佐賀藩が残した足跡は、直正公1人の功績ではなく、多くの人々の努力の結果だった。その象徴として像が建つことはとてもうれしい」と述べた。張氏は「直正公はわが国の夜明けを引っ張った殿様だった。素晴らしい先人を持ったことを改めて誇りに思う」と語った。