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健康サポートに納豆を 免疫機能1.5倍の納豆菌使用 茨城・小美玉、タカノフーズが開発・販売

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健康サポートに納豆を 免疫機能1.5倍の納豆菌使用 茨城・小美玉、タカノフーズが開発・販売

 タカノフーズ(小美玉市野田、高野成徳社長)はインフルエンザ予防効果や花粉症症状を緩和する効果のある納豆菌を使用した納豆を開発し、販売を始めた。開発担当者は「日々の健康サポートに食べてほしい納豆」とPRしている。(鴨川一也)

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 ◆花粉症の緩和も

 新商品はその名も「すごい納豆 S-903」。S-903は納豆菌の種類の一つで、同社が行った実験結果から、一般の納豆製造に使用している納豆菌と比較すると、免疫機能を約1・5倍に高めることが判明した。

 同社などがマウスで行った実験では、S-903はインフルエンザウイルスの増殖を予防し、感染後も体内で抗体の生産量を高める効果が確認された。また平成26年春には花粉症患者に、この菌で作った納豆1日1パックを10週間にわたり食べてもらったところ、納豆を食べない患者と比べ、鼻水やくしゃみの症状が和らいだ。

 納豆製造に利用される納豆菌は、採取された環境によって多くの種類があり、味やにおい、健康に与える菌の性質がそれぞれに異なる。同社の研究所には納豆菌が2200種以上も蓄積されており、商品開発の目的に合わせて、研究者が菌を選び、分析や研究を行っている。

 今回使用したS-903は14年に長野県内で採取した土壌から発見された菌で、24年には特許も取得した。

 ◆味覚にこだわり

 しかし、S-903は免疫を向上させる効果は高かったものの、通常の納豆の製法だと、雑味が出てしまう問題点があり、同社が定める“おいしい”納豆の基準をクリアできなかった。そこで開発チームは発酵に要する時間や温度などを調整するなど試作を重ね、基準を満たす納豆の開発に成功。研究開始から商品化までに、約12年の歳月を費やした。

 また、付属のたれに森永乳業(東京都港区)が保有する数千株の中から、免疫力の高い「シールド乳酸菌」を配合し、さらなる健康効果も期待する。

 開発を担当したタカノフーズ納豆研究部門の小林知世さんは「あっさりとしていて毎日食べても飽きのこない味。子供からお年寄りまで、幅広い年代の方に食べてもらいたい」と話している。希望小売価格は3パック(1パック40グラム)入りで213円(税込み)。