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【上州この人】館林市つつじガイドボランティアの会会長・加藤之代さん(72)

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【上州この人】
館林市つつじガイドボランティアの会会長・加藤之代さん(72)

 ■自分が感動した気持ちを観光客に

 館林市の観光名所「つつじが岡公園」(花山町)。約12ヘクタールの園内には約50品種1万株のツツジが植栽され、一部は国の名勝にも指定されている。毎年、春に開催される「つつじまつり」の期間中、観光客に公園を案内しているのが「館林市つつじガイドボランティアの会」だ。市の観光事業にも協力し、「自分が感動した気持ちを観光客に伝える」と語る加藤之代会長(72)に公園の魅力などを聞いた。 

 --会の現状と活動などを教えてください

 「ガイドは平成3年ぐらいからいましたが、会自体は16年1月に発足しました。今の会員は18人。地元の人たちで、年齢的には定年退職した60代から70代です。つつじまつりで公園を案内するのが主な活動ですが、お雛(ひな)さままつりの3月3日までは、建物保存で今年最後となる旧秋元別邸(尾曳町)で明治、大正、昭和のお雛さまを展示し、説明しています」

 --1年を通して活動をしているのですか

 「活動しているのは、つつじまつりの時期とお雛さまの時期です。あとは会員同士が勉強したり、市外へ研修に行ったりしています」

 --会長が会に入ったきっかけは?

 「公園で入場券販売業務などのアルバイト募集があり、応募したら定員に達していた。それでガイドの勉強をしてみないかと誘われ、せっかく地元に住んでいるのだから勉強をしてみようと。そのうちツツジのことが面白くなり、11年にガイドの道に入りました」

 --つつじが岡公園の魅力はどういう所でしょうか

 「巨樹、古木です。古木ひとつでも、普通の公園は盆栽風に刈り込みますよね。でも、つつじが岡はそのままなんです。刈り込みませんから3メートル、4メートルもある木を見上げたりする。見上げるツツジは他にはない。雨の日は幹に付いたコケがきれいで、花が散ったあとは花じゅうたんのようになる。雨が降っても、花が散っても、つぼみの時も、すべて私から見ると素晴らしいです」

 --ガイドは誰でもできるものではないと思います

 「ガイドというと二の足を踏む人もいるらしいですね。まずは勉強から。ただ、私は一生懸命やれば何でも相手に通じると思う。この木は素晴らしい木だと自分がほれ込んで、感動して、観光客に話せば観光客も絶対感動してくれる。それは確信できる。自分が感動した気持ちを観光客に伝える、それがツツジのガイドだと思います」

 --将来の目標や夢はありますか

 「若い人に入会してほしいことが一番です。それに多くの市民に来ていただきたい。世界一のツツジを市民が知り、市民全員が市の良い所を全国に発信するガイドになってもらいたい」

                   ◇

【プロフィル】加藤之代

 かとう・ゆきよ 昭和19年12月、館林市出身。県立館林女子高校を卒業後、都内で就職し、26歳で同郷の夫、尊久さんと結婚。40歳の時に館林に戻り、親の介護後、食材工場の事務職として8年間働く。館林市観光ボランティアガイドの会会員。夫と長男夫婦、孫2人の6人家族。