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ONOKORO旅の資料館で兼高かおるさん90歳前に特別展 兵庫・淡路市

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ONOKORO旅の資料館で兼高かおるさん90歳前に特別展 兵庫・淡路市

パンアメリカン航空の模型を前にインタビューに応じる兼高かおるさん=淡路市塩田新島の「淡路ワールドパークONOKORO」 パンアメリカン航空の模型を前にインタビューに応じる兼高かおるさん=淡路市塩田新島の「淡路ワールドパークONOKORO」

 ■パンナム機模型新設に「感激」

 海外紀行の長寿テレビ番組「兼高かおる世界の旅」などで知られる神戸市出身のジャーナリスト、兼高かおるさん(88)が来年2月末に90歳を迎えるのを前に、兼高さんの資料館がある淡路市塩田新島の観光施設「淡路ワールドパークONOKORO」で特別展が始まった。同館を訪れた兼高さんは番組を協賛していた「パンアメリカン航空」の模型を見て「とても懐かしい。感激のひと言に尽きます」と喜びを口にした。

 兼高さんは昭和3年に神戸市で生まれ、米ロサンゼルス市立大学留学後、フリーランスのライターとして活躍。34年に「兼高かおる世界の旅」がスタートし、プロデューサーとディレクター、ナレーターを担当。番組は平成2年まで約31年間続き、取材した国は約150カ国にのぼる。

 世界各地の遺跡や童話に関連するモニュメントなどを展示している同施設では、兼高さんが収集した民芸品や人形、衣装などを「兼高かおる旅の資料館」で展示している。特別展は来年2月末に兼高さんが90歳を迎えるのを記念して同施設が計画。資料館の入り口に12分の1スケールのパンアメリカン航空のジェット機が新設され、館内でも著作や同航空のバッグ、新聞連載などが新たに展示された。

 1年ぶりに同館を訪れたという兼高さん。現在も過去の取材資料の整理などで忙しい日々を送っているといい、「異なる記述の資料の中でどれが真実なのか、調べるのに時間がかかっている。仕事は山ほどあります」と話していた。

 兼高さんは昨年、意欲を持って学ぶ若者を支援しようと関西看護医療大学(淡路市志筑)に「兼高かおる基金」を設けた。基金について兼高さんは「周りの方のおかげでここまで来られたのだから、お返しするのが道理」と話し、「人材は日本の宝。時代の変化に対応できる大人を作っていきたい。海外と日本を比べながら伝統文化やマナー、学問の道などを追究してほしい」と呼びかけた。