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年明け以降「オレオレ型」アポ電急増 「警察官かたる」半数強 山梨

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年明け以降「オレオレ型」アポ電急増 「警察官かたる」半数強 山梨

 県内で電話詐欺を狙う「アポ電」が急増している。特に、息子などを装う「オレオレ型」は、年明けから2月20日まで51日間で294件に達し、前年同期(20件)の15倍近くに及んでいる。オレオレ型のアポ電による詐欺被害額は2170万円(6件)で、電話詐欺全体の約9割を占めている。昨年末まで、オレオレ型は減少傾向にあっただけに、県警は警戒を強めている。

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 ◆県内で顕著

 県警は電話詐欺を「オレオレ」「架空請求」「還付金」などの7つの型に分けている。このうち平成28年のオレオレ型による被害は、通年で前年比14件減の23件となっていた。

 近藤知尚本部長は23日の定例会見で「全国的にオレオレ型が増加傾向にあるが本県は被害件数のペースが速い。還付金型などに比べオレオレ型は被害額が伸びやすい。防止活動を強化したい」と危機感を強調した。

 オレオレ型の急増により、電話詐欺の被害総額も2452万円(10件)に達し、前年同期の1074万円(6件)を大きく上回っている。

 ◆新手の手口

 今月20日までのオレオレ型のアポ電294件のうち、警察官を名乗るものが152件(約52%)と半数以上を占めた。

 昨年1年間で182件(約13%)だっただけに、新手の手口に県警も「本当に驚いている」(生活安全企画課)と警戒を強める。

 今月14日には、中央市の80代女性の自宅に「サイバー犯罪の犯人を逮捕した。預金が危ない。下ろした方がいい」と警察官を偽るアポ電があった後、「下ろしたお金に偽札が交じっている。確認したい」と求め、女性が610万円を騙し取られる被害もあった。

 このほか、息子などを偽ったものが131件(約45%)。女性の声によるアポ電や、「消防署員」「銀行員」も確認されている。

 アポ電がかかってきた際の対応について、県警生活安全企画課は「遠慮せず110番通報してほしい。市町村の防災無線ですぐに近隣に注意を促せるし、現金自動預払機(ATM)を警戒できる」(田村和哉次席)と呼びかけている。