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移動棚の金剛が第2工場を新設 熊本・嘉島町で30年3月操業へ

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移動棚の金剛が第2工場を新設 熊本・嘉島町で30年3月操業へ

工場立地協定の調印文書を手にする熊本県嘉島町の荒木泰臣町長(左)と金剛の田中稔彦社長 工場立地協定の調印文書を手にする熊本県嘉島町の荒木泰臣町長(左)と金剛の田中稔彦社長

 ■被災工場から一部移管

 移動棚製造で国内大手の金剛(熊本市西区)は、熊本県嘉島町に第2工場を新設する。昨年4月の熊本地震で被災した現工場から、塗装設備や生産施設の一部を移管する。3月末に着工し、平成30年3月の操業開始を目指す。(南九州支局 谷田智恒)

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 金剛は地震後、設備の復旧作業を進めたが、生産量は現在も地震前の8割程度にとどまっている。

 従来工場の完全復旧が難しいことから、第2工場の適地を探した。土地の広さや交通アクセスから嘉島町に決めた。

 第2工場は嘉島町上仲間の3・4ヘクタールの土地に建設する。鉄骨造一部2階建て。稼働後は従業員58人が働く予定で、うち18人を地元で採用する。

 総事業費は約50億円で、地震からの復興を支援する政府のグループ補助金も活用する。周囲の自然環境に配慮し、同社は「地域社会との融和を図り、町に貢献できる工場を目指す」という。

 このほど同町役場で立地協定調印式が開かれた。荒木泰臣町長は「わが町を選んでいただき感謝している。全国展開し、海外にも羽ばたく熊本を代表する企業を迎え、まちづくりに弾みをつけたい」と述べた。

 田中稔彦社長は「地震後は免震装置を備えた商品へのニーズも高まっている。地震対策の技術を成長させ、熊本県が掲げる『創造的復興』の一つの形となるよう頑張っていきたい」と語った。

 金剛は昭和22年創業。大学や自治体の図書館などで使われるハンドル式「移動棚」の分野では、国内のトップシェアを誇る。