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長野市内にジビエ肉処理加工施設建設決定

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長野市内にジビエ肉処理加工施設建設決定

雪に覆われる長野市のジビエ肉処理加工施設建設地=7日、同市中条 雪に覆われる長野市のジビエ肉処理加工施設建設地=7日、同市中条

 長野市は7日、鹿やイノシシなどの野生鳥獣被害対策として整備を検討していた、初の「ジビエ(野生鳥獣肉)肉処理加工施設」を同市中条の市有地に建設すると発表した。

 捕獲個体を素早く運搬して良質な肉にするために、市内でも捕獲数が多い地域に設置することにした。平成31年度から稼働させる方針だ。

 施設は、延べ床面積約250平方メートルで洗浄や解体処理、冷蔵ができる区画をそれぞれ備える。年間約600頭(食肉販売量約10トン)の食肉処理を目標にする。

 山中で捕獲された鹿やイノシシをいかに素早く解体して血抜きなどの処理ができるかで肉の質は大きく左右される。猟師が捕獲現場で解体するケースが多いため、食肉として流通させるには衛生面などの課題もある。建設予定地は県道長野大町線(通称・オリンピック道路)沿いにあり、交通アクセスが良く搬出入が容易なのも魅力だ。

 市によると、28年度(2月6日現在)の鹿とイノシシの捕獲数は計1258頭。そのうちの4割弱にあたる486頭が中条地区に隣接する南西部(信州新町、大岡、信更地区)で捕獲されているという。

 市は昨年11月、ジビエの活用による地域活性化などを盛り込んだ、市ジビエ振興計画を策定した。計画に解体処理施設の新設を盛り込み、現地調査などを経て中条地区を建設地に決めた。

 加藤久雄市長は7日の記者会見で「ジビエの人気はどんどん高まっている。特産として地域振興に生かせれば」と話した。