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インフル予防は「シナモン」で 千葉大、生薬入りマスク開発

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インフル予防は「シナモン」で 千葉大、生薬入りマスク開発

 ■来シーズンの販売へ臨床試験

 千葉大は、インフルエンザ治療に用いる漢方に含まれ、感染予防の効果があるとされる生薬「桂皮(シナモン)」を使用したマスクの開発に成功し、実用化のめどがついたと発表した。来シーズンの販売開始を目指し、現在は安全性を確認するための臨床試験を実施している。

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 マスクは粉末状にしたシナモンの抽出液が入ったパックを、内側のポケットに装着して使用する。

 開発は常磐植物化学研究所(佐倉市)、三井化学ファイン(東京都中央区)との産学連携の共同研究で進めている。代表研究者の千葉大大学院医学研究院、並木隆雄准教授(和漢診療学)は「臨床試験の結果を踏まえて改良し、来シーズンから販売したい」としており、2020年には年間100万枚の販売を目指すという。

 並木准教授は、インフルエンザウイルスが投与されたマウスを使った動物実験で、シナモンを吸引・服用しなかったマウスの約8割が死亡した一方、吸引させた場合の死亡率は約2割にとどまったとする論文に着目。吸引の効果が大きい理由は、シナモンの成分「シンナムアルデヒド」が呼吸器官の細胞内でウイルスの増殖を阻害するためで、ウイルスの型に関係なく作用するとされる。近年流行した主な4つの型のインフルエンザに効能が認められているという。

 シナモンを使用したマスクは医薬品ではないため、効能をうたうことはできないが、並木准教授は「実用化し、少しでも発症率を抑えたい」としている。臨床試験は長時間使用の安全性や着用感を検討する目的で行われており、2月末まで参加希望者を募っている。募集人員は先着50人。【問】(電)043・222・7171。