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動物保護センター建て替えで寄付金集め躍起 神奈川県、出光クレジット提携

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動物保護センター建て替えで寄付金集め躍起 神奈川県、出光クレジット提携

 平成31年4月に平塚市内に開設予定の新たな県動物保護センターの建て替え費用への寄付金の募集促進に県が躍起となっている。県は同センター建て替えの総工費14億円のうち11億円を寄付でまかなう予定だが、寄付総額は現在、約1億2300万円にとどまるなど苦戦が続く。県は今月、出光クレジット(東京)と提携し、出光カードのポイントを寄付できるサービスを開始。あの手この手で目標額達成を目指している。

 昭和47年開設の同センターは3政令市と横須賀市、藤沢市を除いた県全域を所管。新たな飼い主を探すボランティア団体との連携を進めた結果、犬は平成25年度以降3年連続、猫に関しては26年度以降2年連続で「殺処分ゼロ」を全国に先駆けて達成したことで注目を集めた。

 県は同センターの建て替えを「人と動物との橋渡し事業」と位置づけており、県民の間で殺処分ゼロの機運をさらに盛り上げるため、25年7月に「動物保護センター建設基金」を立ち上げた。しかし、現時点でも目標額までにはまだ約10億円足りない。「(総工費を寄付でまかなう方針に)変わりはない」(黒岩祐治知事)と述べているが、達成に向けては厳しさが増しているのが現状だ。

 さらなる寄付の募集促進が最重要課題となるなか、出光クレジットとの提携で、県は寄付賛同者の裾野拡大を目指す方針。出光クレジットも「カード会員が社会貢献活動に参加しやすいように、プログラムを充実させており、その一環」としている。カード会社との提携はクレディセゾンなどに続いて3社目となる。

 県はさまざまな取り組みで寄付を募っており、昨年末にはインターネット上で寄付を募るクラウドファンディングで約600万円を集めた。また、写真共有アプリ「インスタグラム」を使ったペットのフォトキャンペーンを実施するなど、普及啓発を進めており、県生活衛生課では「さらなる理解促進に努め、目標額達成を目指したい」としている。