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「晴れ着」遠慮しないで 障害者対象に記念撮影プロジェクト 大阪

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「晴れ着」遠慮しないで 障害者対象に記念撮影プロジェクト 大阪

 障害を理由に、成人式で晴れ着姿を諦めた人や、着物に興味があるものの着る機会がないという女性のために、大阪府立大准教授と大阪府枚方市在住の写真家が、障害者を対象に着物姿を記念撮影するプロジェクトを進めている。関係者は「遠慮することなく、着物を着る楽しみをみんなで共感しあいたい」としている。

 プロジェクトを企画しているのは、府立大の松下由美子准教授(48)と、枚方市で地元をテーマにした撮影を続けている写真家の「花歌」こと樺井良祐さん(48)。

 樺井さんが知人の美容師から、障害を理由に着物を諦めている人が多いと聞いたのがきっかけで、「着物は高価だが、日本にとって大切な文化。一度でいいから着て楽しんでほしい」と、以前からの知人で看護学を専門とする松下准教授の協力のもと企画した。着物をみんなで着て喜びを共感してほしいという願いから、「きれいな晴着を写そ!みんなの笑顔と写そ!」と名付けた。

 参加対象は、同市か交野市に入所、通所、在住で着物を着たことがない女性障害者30人。歩行困難でも立位保持ができれば参加可能だ。着付けの場所を確保する関係から、参加者は女性限定。枚方市内で5月上旬に実施し、1人ごとの個別写真と集合写真の2種類を撮影する予定。

 現在は実施に向けて、女性用の着物やじゅばん、帯、足袋などを貸してくれる団体などを探している段階という。個人で着物を無償で貸してくれる人や、着付けのボランティアとヘルパーも15人ずつ募集している。

 「一人で着られないのは、私たちも障害者の方も同じ」と松下准教授。参加希望や着物の衣装協力、ボランティアなどに関する問い合わせは樺井さん(fpaper.mari@gmail.com)。