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新渡戸記念館問題… 廃館撤回求め、住民団体が青森県十和田市に署名提出  27日には訴訟判決

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新渡戸記念館問題… 廃館撤回求め、住民団体が青森県十和田市に署名提出  27日には訴訟判決

市に取り壊しの撤回を求める署名簿を提出する「新渡戸記念館をまもる会」の角田美恵子さん(右)=19日、青森県十和田市役所(福田徳行撮影) 市に取り壊しの撤回を求める署名簿を提出する「新渡戸記念館をまもる会」の角田美恵子さん(右)=19日、青森県十和田市役所(福田徳行撮影)

 「武士道」の著者で、五千円札の肖像にもなった新渡戸稲造(1862~1933年)らの遺品などを展示している十和田市の新渡戸記念館の取り壊し撤回を求め、住民団体が19日、6854人分の署名を市に提出した。市が耐震不足を廃館の理由に掲げ、市議会も廃止条例を可決したのに対し、補強による存続を求める住民団体が提訴するなど見解の相違が先鋭化。今月27日には条例取り消しを求めた訴訟の判決も言い渡される。

 この問題は市が平成27年2月、耐震調査で建物の強度に問題があるとして、同4月からの休館と取り壊しの方針を発表。補修も難しいとして、市議会に廃止条例案を提案し、同6月に可決された。

 これに対し、記念館側は強度的に問題なく、補強すれば使用は可能として、市に耐震診断の再調査と記念館の存続を求めて提訴。記念館側は同市発展の礎となる開拓に携わった新渡戸家に伝わる約8千点にも上る貴重な資料を後世に残すことが、地域愛につながると主張している。

 さらに、記念館の取り壊し撤回と所蔵資料の保存を求めて住民団体が「新渡戸記念館をまもる会」を結成し、署名活動を展開。今月17日に住民監査請求を行うとともに、これまでに全国、海外から2万1398人分の署名を集めていた。

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