産経ニュース

「ちはやふる」と大津市に「ロケーションジャパン」グランプリ

地方 地方

記事詳細

更新


「ちはやふる」と大津市に「ロケーションジャパン」グランプリ

 昨年ヒットした映画「ちはやふる」とロケ地になった大津市が、ロケを通じてまちの観光を活発化させた作品と地域に贈られる「第7回ロケーションジャパン大賞」のグランプリに選ばれた。地域ぐるみで映画作りをバックアップした点などが評価されたという。滋賀県での受賞は、映画「るろうに剣心」と県がグランプリに選ばれた第5回に続き、2度目。

 同賞は、全国各地の映画やドラマのロケ地を紹介する情報誌「ロケーションジャパン」が平成23年に創設。(1)読者ら5100人へのアンケートをもとにした「支持率」(2)ロケ地ツアーの企画など作品の世界観を再現する取り組みの度合いの「ロケ地行楽度」(3)地元のロケ協力をみる「撮影サポート度」(4)観光客数の増加など「地域の変化」-の4点から評価する。

 今回は、ほかにアニメ映画「君の名は。」(岐阜県飛騨市)や映画「シン・ゴジラ」(神奈川県川崎市)など27年11月から28年9月に公開、放送された20作品がノミネートされていたが、ちはやふるは4項目すべてで高得点を記録し、グランプリに輝いた。

 ちはやふるをめぐっては、県や県内の市町でつくる「滋賀ロケーションオフィス」がこれまで培ったノウハウを生かし、撮影段階からロケ地を紹介するなどの協力を行った。

 また、大津市などと連携し、映画を盛り上げるための応援隊を結成。キャストらが食べた「ロケ飯」を提供するフェアなど関連イベントを開催した。さらに、京阪電鉄では映画の原作となった同名の少女漫画のキャラクターをデザインしたラッピング電車が運行されるなど、市全体で盛り上がりが見られた。

 この結果、大津市の昨年1~8月の観光客数は前年比26%増の46万2千人となり、経済効果は7億1200万円にのぼった。とりわけ、百人一首の人気が高いフランスやタイからの観光客が多く見られたという。

 ロケーションジャパンの山田実希編集長は「一つの作品でここまでの数字が出せるのは、圧倒的な影響力と言える。地域ぐるみで映画作りに協力した結果だと思う」と評価した。映画は続編が計画されており、越直美大津市長は「大変楽しみにしている。これからも、世界中に大津の良さを伝えていきます」とコメントした。

 ちはやふるは末次由紀さんの原作で、競技かるたクイーンを目指す主人公・綾瀬千早と、真島太一、綿谷新の幼なじみ2人の計3人を中心にした青春ストーリー。千早役を広瀬すずさん、太一役を野村周平さん、新役を真剣佑さんが演じ、近江神宮や県立膳所高校などがロケ地となった。