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衆院熊本2区、自民県連「新人公認申請受理せず」 保守分裂の可能性

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衆院熊本2区、自民県連「新人公認申請受理せず」 保守分裂の可能性

 次期衆院選をめぐり熊本2区の情勢が緊迫している。自民現職の野田毅氏(75)が16選を目指すが、元財務官僚の新人、西野太亮氏(38)も名乗りを上げ、展開次第では保守分裂の可能性も浮上する。(九州総局 谷田智恒)

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 2区の経緯は複雑だ。野田氏が平成6年に自民を離党した後、林田彪氏(72)が自民公認で出馬し、激しく争った。14年に野田氏復党後は、野田、林田両氏が選挙区と比例を交互に入れ替わる「コスタリカ方式」で共存した。

 しかし、26年の前回衆院選は党内調整の末、野田氏が2回連続で選挙区から出馬、議席を守った。一方、比例に回った林田氏は落選した。

 野田氏は旧大蔵省(現・財務省)出身で、党税制調査会長も務めた重鎮。次期衆院選への立候補にも意欲を見せる。

 この野田氏の対抗馬として、西野氏が名乗りを上げた。昨年4月に財務省を退職し、出身地の熊本市南区を拠点に、あいさつ回りや街頭演説に取り組む。西野氏の陣営には、林田氏の支持者らも集まっているという。西野氏は「自民党への公認申請の準備をしている」と話す。

 これに自民党熊本県連(山本秀久会長)は「申請の事実はない。新人候補(西野氏)は自民党員でもない」と突き放す。県連幹事長の前川収氏も産経新聞の取材に「今後、仮に公認の申請があっても、受理しない方針を決めた」と述べた。

 野党側は、両氏の間隙を突こうとねらう。社民党が新人の大学教授、和田要氏(68)の擁立を決めると、民進党も候補一本化に踏み切り、和田氏支援を決めた。

 民進、社民両党は、新人で元熊本市議、益田牧子氏(66)擁立を発表した共産党との「野党共闘」も視野に調整を進める。