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宇都宮・清原工業団地の分譲完売 トヨタ系企業が最後の4.6ヘクタール 栃木

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宇都宮・清原工業団地の分譲完売 トヨタ系企業が最後の4.6ヘクタール 栃木

契約書に署名する宇都宮機器の畑田芳則社長(左)と宇都宮市街地開発組合長の福田富一知事=10日、県庁 契約書に署名する宇都宮機器の畑田芳則社長(左)と宇都宮市街地開発組合長の福田富一知事=10日、県庁

 県庁で10日、宇都宮市の清原工業団地に進出するトヨタ自動車グループの宇都宮機器(宇都宮市雀宮町)と宇都宮市街地開発組合が用地譲渡契約に調印し、昭和49年から分譲を始めた同工業団地が完売した。

 同組合によると、同工業団地は総面積387ヘクタール、工場敷地264ヘクタールで内陸型工業団地として国内最大級。立地企業は35社。同社が最後の4・6ヘクタールを約8億5500万円で取得した。

 同社はトヨタ系の自動車部品メーカー、ジェイテクト(大阪市中央区)が100%出資する子会社で、主力製品は自動車用ベアリング。新工場は来年8月稼働を目指す。調印後、畑田芳則社長は「雀宮では手狭になってきた。(新工場で)開発からものづくりまでのスピードを上げ、ニーズに応えたい。また従業員が夢を持ってやっていける環境にしたい」と述べ、年間約75億円の売上高を3年後には100億円近くまで伸ばしたい意向だ。

 調印式には、組合長の福田富一知事、副組合長の佐藤栄一市長、畑田社長、ジェイテクトの宮崎博之専務らが出席。福田知事は「先人の先見の明があって、この日を迎えられた。(同工業団地に)世界を代表する企業を多く呼び込み、最後の土地をトヨタ系の企業が買ってくれて最高の仕上がり」と満足げだった。

 同組合は県と宇都宮市が共同で設立し、平出工業団地と清原工業団地の造成、分譲を進めてきた。最後の1区画が売れ、福田知事は「売るものがなくなり、新たに売るものを作るのか店じまいをするのか基金の活用を含め、検討していく」とし、同組合の財政調整基金は115億円となる見込みで、同市などが進める次世代型路面電車(LRT)事業への活用も検討されている。