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酉年 貴重な芝地鶏の保存に奮闘 新潟

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酉年 貴重な芝地鶏の保存に奮闘 新潟

三条市日本鶏保存会の岡村守会長と芝地鶏。雄(右)も雌も毛並みが美しい=同市岩渕 三条市日本鶏保存会の岡村守会長と芝地鶏。雄(右)も雌も毛並みが美しい=同市岩渕

 今年の干支、酉(とり)は本来はニワトリを指し、夜明けを告げるだけでなく新年にも最初に鳴くことから縁起が良く、さらには人を取り込む「とり」に通じることから商売繁盛につながるとされる。人気を集める鳥や地域の交流に活躍する立役者、貴重な品種のニワトリなど酉にまつわる甲信越の話題を紹介する。

                   

 市が天然記念物に指定して保護している全国でも珍しいニワトリが、三条市が市鳥としている芝地鶏だ。古来の体形をとどめる日本鶏の一つとして学術的にも貴重な品種だという。新潟には江戸時代に北前船で山陰地方から入ってきた可能性が高いとされ、改良を重ねて明治時代に現在の姿になった。

 ただ、審査会で合格し、市の天然記念物に登録されている優良品種は現在19羽にとどまる。

 「国の特別天然記念物に指定されているトキと同じ。希少価値があるのに、飼うのをやめてしまえばいなくなってしまう」。同市日本鶏保存会の会長を務める同市岩渕の岡村守さん(68)は危機感を募らせる。

 成鶏の体重は雄が1・3キロ程度、雌が1キロ程度とニワトリの中では小型。雄の羽は赤っぽい茶色で尾が黒い。かつて県内各地の農家の庭先で放し飼いされていたとあって、素朴な野性味にあふれる。「派手さがないからこそ、毎日見ても飽きない魅力がある」と岡村さんは話す。

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