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創業200年・老舗割烹「鶴来家」 プレハブ小屋で営業再開へ 新潟

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創業200年・老舗割烹「鶴来家」 プレハブ小屋で営業再開へ 新潟

「鶴来家」が監修・調理しているリゾート列車「雪月花」の和食弁当(えちごトキめき鉄道提供) 「鶴来家」が監修・調理しているリゾート列車「雪月花」の和食弁当(えちごトキめき鉄道提供)

 糸魚川市の大火で店舗が全焼した創業約200年の老舗割烹(かっぽう)「鶴来家」が、仮設のプレハブ小屋での営業再開に向けて準備を進めている。えちごトキめき鉄道(上越市)のリゾート列車「雪月花(せつげっか)」で振る舞われる和食弁当を、5代目店主の青木孝夫さん(66)が監修、調理しており「雪月花に弁当をのせたい」との思いが早期再開の原動力となっている。

 プレハブの設置場所は、市内にある青木さんの自宅の庭。業者が28日に持ち込み、電気配線や水道管などの工事が始まった。

 出火当時、青木さんは年末用の料理で使う食材や備品の買い出しで東京に出かけていた。知人からの連絡で延焼を知り、慌てて店に向かったが、大量の煙が立ち込め近づけなかった。

 「戻る電車の中で覚悟はしていた」と無念さをにじませながらも「地元の応援があっての鶴来家。ぜひ復興したい」と力を込めた。

 プレハブでの調理は容易ではないが、えちごトキめき鉄道の黒崎直史営業課長(45)は「地元の旬の食材にこだわる青木さんの一生懸命さに胸を打たれた。料理は評判がよく、雪月花が復興のシンボルになってほしい」と話す。

 同社によると鶴来家の弁当は来年1月8、9日に届けられる予定。納入の2日前までにプレハブで調理できるようになる見通しだ。

 雪月花は、天井まで広がる「パノラマウインドー」が特徴。4月から土日と祝日などに北陸新幹線の上越妙高-糸魚川駅間で運行されている。

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