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埼玉県精神医療審が要件満たさず審査 23年度以降1万件超

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埼玉県精神医療審が要件満たさず審査 23年度以降1万件超

 県は26日、精神科病院での入院継続や処遇などが適当かを判断する「県精神医療審査会」が、開催要件を満たさないまま平成23年度以降に44回行われ、約1万2千件の審査を行っていたと発表した。岐阜県が同様の事案の発生を公表したことを受け調査していた。

 県によると、審査会は精神保健福祉法に基づき、精神保健指定医▽精神保健福祉士など▽弁護士など-の3分野5人の委員で構成され、各分野1人以上の出席が義務付けられている。

 審査会は文書の保存期間内で確認できた23年4月~28年11月に264回開催されており、うち44回は急用による欠席などで全分野の委員がそろっていなかった。44回の審査会では入院患者からの退院請求など78件、精神科病院からの報告案件1万2087件が審査されていた。

 各案件は来年度初めの審査終了をめどに再審査が実施される。関口隆一・県立精神保健福祉センター長は「関係者の皆さまにご迷惑をおかけすることを深くおわびする」と謝罪し、委員の欠席に備えた予備委員の確保などを目指すとした。

 さいたま市でも同様の審査会14回の開催と案件544件の審査が確認された。